松本剛明総務大臣は4月18日、プラチナバンドの700MHz帯について、2023年秋に割り当てる考えを示した。
700MHz〜900MHz帯のプラチナバンドは、楽天モバイルが求めていたもの。総務省の「携帯電話用周波数の再割当てに係る円滑な移行に関するタスクフォース 報告書(案)」にて、既存キャリアが保有する800〜900MHz帯を再割り当てする際の期間や費用負担などの指針が示された。一方、総務省の情報通信審議会では、700MHz帯の一部帯域をLTE-Advanced用に割り当てる検討も進めていた。
【更新:2023年4月18日22時40分 初出時、タイトルを「楽天モバイルのプラチナバンド、2023年秋に割り当てへ」としていましたが、割当先は決まっていないため、一部加筆修正いたしました。】
松本総務大臣は「情報通信審議会で、2023年夏頃に割当て可能との結論が出た場合には、総務省として2023年秋頃の割当てを目指している」とした上で、プラチナバンドの技術基準や、周波数の割当てにおける審査基準などを示す基地局の開設指針の策定などの手続きを進めていく」と述べた。
楽天モバイルは2023年4月現在、4G LTEネットワークを1.7GHz帯(バンド3)でのみ構築しているが、700MHzから900MHzまでの帯域を保有していない。プラチナバンドと呼ばれるこの帯域は1.7GHz帯の電波と比べて障害物に強く、エリアカバーを広げる上で有利とされている。
プラチナバンドについては楽天モバイルの矢澤俊介社長も2月開催の取引先企業向けイベント「Rakuten Mobile Partner Conference」で、「2023年末か2024年初には(プラチナバンドの)サービスを開始したい」とコメントしていた。
実際に割り当てられた場合、楽天モバイルにとってのアドバンテージとなり、さらなるエリア拡大に向け、一歩前進することになる。
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