中国Xiaomiが展開するスマートフォンブランド「POCO」が、「POCO F5」「POCO F5 Pro」の2機種をグローバル発表した。価格はPOCO F5が329ドル(約4万4000円)から、POCO F5 Proが429ドル(約5万8000円)からとなる。
POCO Fシリーズはフラグシップ級のパフォーマンスを発揮し、低価格ながらゲーミングなどの用途にも十分活用できるとアピールされるシリーズだ。
プロセッサはF5がQualcommの「Snapdragon 7+ Gen 2」、F5 Proが「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載。省電力性とパフォーマンスの両立を図るという。特にSnapdragon 7+ Gen 2は「Snapdragon Elite Gaming」のハイエンドゲーミング機能の自動可変レートシェーディング(VRS)などで、コンテンツをフル解像度かつ焦点を合わせたレンダリングが可能。背景を低解像度でレンダリングし、省電力とパフォーマンスの最適化を図る点がトピックで、商用端末への搭載が3月に告知されていた。
さらに、冷却性能「LiquidCool Tecnology 2.0」を取り入れたこともポイント。F5は放熱を行うための特殊素材、銅線のベイパーチャンバー(3725平方ミリメートル)、グラファイトシート(1万平方ミリメートル)を配置。F5 Proはステンレスのベイパーチャンバー(5000平方ミリメートル)、グラファイトシート(6933平方ミリメートル)を配置。熱伝導効率を高めるとともに、急速な冷却による安定駆動をうたう。
OSはどちらもAndroidベースのMIUI14となる。メモリとストレージの結合でメモリを13GBか19GBに拡張する機能を搭載する。
ディスプレイはどちらも6.67型の有機ELを搭載。HDR 10+やドルビービジョンをサポートする。解像度は5F Proが1440×3200、F5が 1080×2400だ。最高輝度は5F Proが1400ニト、F5が1000ニト。DCI-P3の色域をカバーする他、680億色での表示が可能となっている。カバーガラスは160cmの高さから道路などの粗い地上に落下しても80%の確率で破損しないCorning Gorilla Glass 5を採用している。
アウトカメラはどちらも6400万画素/F値1.79のメインカメラ、800万画素/F値2.2の超広角カメラ、200万画素/F値2.4のマクロカメラを搭載。F5 Proは8K解像度での動画撮影が可能だ。インカメラはどちらも1600万画素/F値2.45の単眼となる。
バッテリーはF5 Proが5160mAh、F5が5000mAh。特にF5 Proは30Wワイヤレス充電と67Wの有線充電に対応する点がポイントで、32分で50%までワイヤレス充電できる。F5も67Wの有線充電が可能だが、ワイヤレス充電には対応しない。
通信規格は次の通り。
【訂正:2023年6月9日20時45分 初出時、「POCO F5」「POCO F5 Pro」の対応バンドの記載に誤りがありました。おわびして訂正いたします。】
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