携帯電話に届く迷惑SMS、未然に防ぐには? 4キャリア/MVNOでの対策方法(3/3 ページ)

» 2023年05月20日 11時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
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OCN モバイル ONE、IIJmio、mineoは危険なSMSを拒否できる?

 MVNOについてはOCN モバイル ONE、IIJmio(Dプラン)、mineo(Dプラン)を例に挙げる。これらのサービスでは「危険SMS拒否設定」を無料で利用できる。SMSを介して行われるフィッシング詐欺対策を目的に、危険なサイトのURLや電話番号が含まれるSMSを自動で拒否する機能となり、ドコモが判定したフィッシングSMSを受信拒否できる。申し込み手続きや設定操作は不要だ。

 IIJmio(Aプラン)、mineo(Aプラン)ではKDDIの「迷惑SMSブロック」が自動適用され、申し込み手続きや設定操作は不要だ。

 ただし、mineo(Sプラン)では事前拒否サービスなるものは提供されていないため、端末からの手動拒否(後述)が必要となる。

個別にSMSを拒否する方法もある

 ここまで紹介してきたサービスを使わずにSMSを拒否することも可能だ。1つは端末側で個別に受信拒否する方法。まずは届いたSMSの送り主の電話番号が企業(公式)のものなのかを調べ、偽の電話番号なら偽URLなどをクリックせず、iPhone/Androidから個別にブロックする。ただし、下記手順を踏んだとしても、拒否した電話番号と違う別の電話番号から迷惑SMSが届く可能性は大いにある。

 iPhoneの場合は「メッセージ」アプリを開き、拒否したい相手を選び、「情報」をタップ。すると赤字で「この発信者を着信拒否」と表示されるので、それを選択する。

迷惑SMS 拒否 ブロック iPhoneでの設定手順

 AndroidはGoogle Playで配信されているGoogle純正の「メッセージ」アプリから、拒否したい相手を選び、右上にある点が3つ並ぶメニューをタップする。最後に「詳細」を選択し、「ブロックしてスパムとして報告」をタップする。

迷惑SMS 拒否 ブロック Androidでの設定手順

 もう1つはSMSを一括してブロックする方法だ。ただ、こちらはダイヤル/サービスコードでの操作が必要になるため、ドコモ回線を利用するサービスでなければ、設定/変更/登録解除はできない。

 全てのSMSを拒否するには「*20184」→「発信」→「ネットワーク暗証番号4ケタ」→「1」→「1」→「終話」の順に設定する。解除は同じ手順でネットワーク暗証番号の後が「1」→「2」となる。文字通り全てのSMSを拒否することになるので、例えば知人や家族などとのやり取りにSMSを使っていると、それも届かなくなるため、これは得策といえない。

 迷惑SMSだけが届かないようにするには、個別に指定した電話番号からのSMSを拒否するのがいいだろう。手順は次の通りとなる。まずは国内から「*20184」に発信。契約時に決めたネットワーク暗証番号を入力し、「5」(=個別番号拒否を設定する)を選択する。なお、メニューで選べる項目は以下となっている。

  • SMS一括拒否を設定をするには「1」
  • 非通知SMS拒否を設定するには「2」
  • 国際SMS拒否を設定するには「3」
  • 国内他事業者SMS拒否を設定するには「4」
  • 個別番号拒否を設定するには「5」
  • 個別番号受信を設定するには「6」
  • すべての設定を解除するには「7」
  • 設定状況を確認するには「8」

 誤って知人や家族など、本来やり取りを行わなければならない相手の電話番号を拒否してしまった場合、「現在、設定が有効な登録番号は××件です。」というガイダンスの後、「2」を選択し、個別番号拒否(受信)を解除しよう。

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