Huaweiスマホは健在とはいえ、他のスマートフォンメーカーの店舗を回ってみると、Huawei一強時代が終わったことを確実に実感させられた。Huaweiは長らくライカとのコラボを行っていたが、2023年からはXiaomiが入れ替わるように協業を開始。
フラグシップモデルにはライカのロゴをつけたカメラを搭載し、最新モデルの「Xiaomi 13 Ultra」はカメラ風のレザー仕上げボディーに5000万画素カメラを4つ搭載、別売のケースにはグリップが取り付けられ、それに加えて「AQUOS R8 Pro」のようにカメラのフィルターも装着可能だ。ライカコラボモデルを発表してから1年が過ぎ、「Xiaomiのカメラはすごい」というイメージが中国国内にも浸透しつつある。Xiaomiのフラグシップモデルを本体パフォーマンスや価格ではなく、カメラで選ぶユーザーも増えるだろう。
Xiaomiの店舗にはミドルハイレンジの最新モデル「Redmi Note 12 Turbo」のハリーポッターモデルも展示。有名なキャラクターとのコラボモデルは中国メーカー各社が定期的に出しており、自社製品のファンを増やす存在になっている。Xiaomiはここ数年でラインアップの整理統合を進め、ハイエンドは「Xiaomi」、インカメラ強化や本体デザインを高めた「civi」、コスパ重視でハイエンドからエントリーまでをそろえる「Redmi」とブランド展開を分かりやすいものとした。ライカとのコラボは今後Xiaomiユーザーをさらに増やす原動力になるだろう。
OPPOとvivoは高性能カメラフォン加え、折りたたみスマートフォンの新モデルを相次いで投入して出荷台数引き上げを図る。OPPOが2023年3月に発表した「Find X6 Pro」はカメラ性能に加え、本体デザインも美しく、縦折り式の「Find N2 Flip」は2022年12月の発売直後から人気は急上昇中だ。
vivoもカメラフォン「X90」シリーズに加え、2023年5月には横折り式の「X Fold2」、縦折り式の「X Flip」を発売。OPPO、vivoのショップを訪れ来客の反応を見てみると、両者のカメラと折りたたみモデルは今後中国でトップクラスの人気になるだろうと感じられた。中国のスマートフォン市場は、1年後にはまた大きく変化していることだろう。
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