NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、楽天モバイルの4社は7月28日、内閣官房の孤独・孤立対策Webサイト「あなたはひとりじゃない」の告知に協力することを発表した。各社が8月以降に料金未払い者に送付する案内文章(ハガキ、封書、SMSなど)に同サイトのURLを記載することで、孤独や孤立で困難を抱える人の支援/相談につなげる狙いがある。
なお、ソフトバンクは2月からこの取り組みを実施している(参考リンク)。
昨今、あらゆる年齢層における「孤独」や「孤立」は社会問題化している。日本政府では、内閣官房が「孤独・孤立対策」としてこの問題に取り組んでおり、2024年4月1日には「孤独・孤立対策基本法」も施行される。
「あなたはひとりじゃない」は、政府の孤独・孤立対策の一環として開設されたWebサイトだ。
しかし、日常や社会生活で孤独や孤立を抱えている人は、自らの抱える問題を緩和/解消するための公的支援制度に“自力で”たどり着けないことが多い。
そこで内閣官房は、“プッシュ”形式で支援を告知する方法の1つとして、大手キャリア各社に「あなたはひとりじゃない」の告知に協力するよう要請。まず、ソフトバンクが2月から告知を開始し、他社も8月から告知を開始することになった。
携帯電話・スマートフォンは広く国民に普及しており、その料金に未払いのある人は、何らかの困難を抱えている可能性がある――そのような観点から、内閣官房は「携帯電話料金に未払いのあるユーザー」へのプッシュ告知を考案したものと思われる。
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