ソフトバンクが、Y!mobile(ワイモバイル)向けの料金プランを現行の「シンプル」から「シンプル2」に刷新。10月以降、提供していく。
現行のシンプル同様、シンプル2でもS、M、Lという3つのデータ容量を用意している。では、現行プランから何が変わったのか。データ容量、料金、割引サービスなどを比較した。※料金は全て税込み。
最も大きな違いとして、シンプル2ではデータ容量が増加している。Sは3GBから4GBに、Mは15GBから20GBに、Lは25GBから30GBに増量。その分月額料金も値上げになっており、割引なしだとSが2365円(+187円)、Mが4015円(+737円)、Lが5115円(+957円)となる(+はシンプルとの差分)。
もちろん単にデータ容量と料金が上がっただけではなく、シンプル2は割引施策を強化している。
1つが、SoftBank AirまたはSoftBank光をセットで契約すると、一定金額を割り引く「おうち割 光セット(A)」。現行プランだと、一律で月1188円の割引だが、シンプル2ではMとLについては月1650円に割引が増額される(シンプル2 Sは1100円割引に減額)。
さらに、「PayPayカード」または「PayPayカード ゴールド」で料金を支払うと、月187円を割り引く「PayPayカード割」を新設。シンプル2 MとLでは最大1837円の割引を受けられる。
おうち割 光セット(A)とPayPayカード割を適用した際のシンプル2の月額料金は、Sが1078円(+88円)、2178円(+88円)、3278円(+308円)となり、データ容量が増えながらも現行プランと同水準になる。それでも微妙な値上げではあるが、1GBあたりの単価はシンプル2の方が安い。例えばLの場合、割引後だとシンプルが1GBあたり118円だが、シンプル2が109円になる。
また、シンプル L(25GB)を契約しているが、実際は20GBで足りているという人は、シンプル2 M(20GB)に変更すれば、割引前は4158円→4015円、割引後も2970円→2178円で値下げとなる。
ちなみに、家族割引サービスはシンプル2でも提供されるが、割引額がシンプルの1188円から1100円に減っており、お得感が薄くなった。
毎月の通信量にムラがあるというケースに配慮し、月のデータ通信量が1GB以下の場合、シンプル2 Mだと月1100円、シンプル2 Lだと月2200円の割引を受けられる。これにより、シンプル2 MとLの場合でも、割引適用+1GB以下なら、シンプル2 Sと同じく、月額1078円にまで割り引かれる。
一方、毎月のデータ容量超過後の速度制限は、シンプル2の方が厳しくなった。シンプルでは、MとLは1Mbpsのままだったが、シンプル2では、Mは30GB超、Lは45GB超で128kbpsに制限されてしまう。「1Mbpsで使い放題」を魅力に感じている人は要注意だ。
通話オプションについては、10分かけ放題の「だれとでも定額+」が月額770円から880円に、かけ放題の「スーパーだれとでも定額+」が1870円から1980円に値上げ。これは、だれとでも定額+とスーパーだれとでも定額+には有料の「留守番電話プラス」「割込通話」「グループ通話」「一定額ストップ」が付帯するため。これら4つのサービスを個別に契約するよりは安いのでお得ではあるが、4つとも不要という人には純粋な値上げになる。
おうち割 光セット(A)を適用でき、PayPayカードを使っているなら、シンプル2は魅力的なプランといえる。特に20GBで2178円(割引適用後)という料金は、ソフトバンクのオンラインブランド「LINEMO」のスマホプラン(20GB)の2728円よりも安い。Y!mobileの現行プランとはデータ容量が異なるので単純比較はしにくいが、普段自分が使っているデータ使用量とも照らし合わせながら検討してみてほしい。
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