今やApple以外の大手メーカー各社が手掛けている折りたたみ式のスマートフォンですが、Xiaomiからも第3世代モデルとなる「Xiaomi MIX Fold 3」が8月14日に発表されました。
Xiaomi MIX Fold 3は、開くと8.03型のディスプレイが現れます。ディスプレイのサイズそのものは2022年8月発売の前モデル「Xiami MIX Fold 2」より0.01型大きくなり、vivoの「X Fold2」と同サイズ。この大きさは現時点で折りたたみスマートフォンのメインディスプレイとして最大サイズです。
本体を閉じると6.56型のディスプレイが現れます。こちらは他の折りたたみスマートフォンと比べると最大サイズ。Xiaomiはディスプレイサイズで「世界最大」をうたってもいるのです。
ディスプレイサイズは大型化されたものの、本体のサイズは世界最薄のHONOR「Magic V2」にはわずかに及びません。開いたときの奥行きは5.26mmで、Magic V2の4.7mmより若干厚みがあります。
一方、閉じたときの奥行きは10.86mm。これでも十分薄いのですが、Magic V2は9.9mmとさらに約1mm薄くなっています。なお、ヒンジ側にはゴールドのラインを入れており、外観上のアクセントになっています。
本体の厚さはMagic V2に迫るXiaomi MIX Fold 3ですが、本体の重量はだいぶ差がつけられています。Magic V2は231gですが、Xiaomi MIX Fold 3は255gと24gの差があります。ちなみに、サムスンの「Galaxy Z Fold5」は253gですから、それよりもわずかに重いのです。本体の形状を見ると、側面は角を立てたデザインでエッジを立てたシャープな外観となっています。
本体は軽量化と剛性を高めるためファイバー仕上げになっています。他には標準仕上げモデルもありますが、たたんだときの奥行きは最薄10.96mm、重量259gとやや大きく、重くなります。
カメラはXiaomiのフラグシップモデル同様のライカ仕様。しかも4眼カメラを搭載し、5000万画素の広角、1200万画素の超広角に加え、望遠を2つ搭載。1000万画素の3.2倍と1000万画素のペリスコープ式5倍を利用できます。薄いボディーにペリスコープカメラを内蔵した技術は評価したいところです。
とはいえ、高画質カメラを搭載したことで、カメラ部分の厚さは若干増しているように見えます。ちなみにHuaweiの薄型折りたたみモデル「Mate X3」と比べると、同モデルは閉じたときの厚さは11.1mmとXiaomi MIX Fold 3より若干厚めですが、カメラ部分を含める奥行きを見るとほぼ変わらないように見えます。
カメラのUI(ユーザーインタフェース)は開いた状態でも左側に前写真のプレビュー、右画面にライブプレビューを出すなど折りたたみディスプレイを生かしたデザインのモードも用意されています。本体を曲げて使うフレックスモードにも対応します。
さて、Xiaomiは日本にも参入してますが、この折りたたみモデルは過去の製品も含め中国市場だけでの展開になっています。ライカカメラや本体の薄さはグローバル市場でも十分受け入れられるレベルの製品だけに、たとえ高値でも日本などで発売してほしいもの。中国での価格は8999元(約18万1000円)、グローバル向けは2〜3割高くても十分通用するのではないでしょうか。
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