写真などを見て気付いている人も多いと思うが、チタニウム素材が使われているのは本体側面を中心としたフレーム部分だ。
ディスプレイ部分の表面には、Appleとガラス素材大手の米Corningが共同開発した、従来のガラスよりも高い強度を持つ「Ceramic Shield」(セラミックシールド)が引き続き採用されている。
本体背面も、iPhone 11シリーズから採用されている、すりガラス状の「テクスチャードマットガラス」が継続して使われている。
いずれもフレーム構造の見直しなどによって、背面のガラス交換といったメンテナンス性が上がっていたり、100%再生アルミニウムの採用で環境保全に配慮されていたりといった変更点はあるが、ユーザーからの視点からすれば、ディスプレイや背面について、これまでのモデルと大きく変わってはいない。
チタニウム素材の採用によって、ユーザーが享受できるメリットとして考えられるのは、現時点で「iPhone 14 Proのステンレススチールで気になった、側面の指紋跡が目立たなくなる」「本体が軽い」「丸みを帯びた新しいエッジ加工で手になじみやすい」「ヘアライン仕上げのデザイン性」といったことが挙げられる。
「チタニウム素材の採用」というセンセーショナルな話題に目を奪われがちだが、傷や汚れからiPhoneを保護したいユーザーは、引き続き保護ケースや画面保護フィルムなどを装着することになるはずだ。
また、本体にケースを装着してしまうと、せっかくのチタニウム素材の質感が楽しめないことを嘆く声も多く見かける。これまで以上にiPhone本体の質感を生かしたクリアケースなどが人気を集める可能性もありそうだ。
チタンならではの素材感を生でじっくりと味わうか、ケースで保護して大事に取り扱うか──あなたはどっち派だろうか?
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