「iPhone 15」シリーズが発表されたことで、Appleのラインアップから「iPhone 12」「iPhone 13 mini」「iPhone 14 Pro」「iPhone 14 Pro Max」が姿を消した。これらのモデルはAppleの直販サイトでは販売終了となった。
iPhoneの現行ラインアップは以下の通りになる。
注目は、2021年に発売されたiPhone 13 miniが姿を消したこと。iPhone 13 miniは、5.4型のディスプレイを搭載した小型モデル。サイズ以外のスペックはiPhone 13と同等で、「A15 Bionic」チップや広角+超広角の2眼カメラを備える。幅64.2mm、高さ131.5mmというボディーは昨今のスマートフォンでは珍しく、片手で握れるサイズ感が、小型モデル愛好家から支持を集めている。端末価格の高騰が続く中、128GBモデルはApple直販で9万2800円(税込み)と10万円を切る価格も魅力だった。
最新のiPhone 15シリーズには今回もminiはなく、iPhoneの現行ラインアップでminiは消滅した。小型スマホのもう1つの選択肢となるiPhone SE(第3世代)の販売は継続されるが、幅67.3mm、高さ138.4mmというサイズはiPhone 13 miniよりもやや大きい。ホームボタンを備えている分、ディスプレイはiPhone 13 miniの5.4型よりも小さい4.7型にとどまる。アウトカメラは1眼のみで、ナイトモードにも対応しない。iPhone SEシリーズは小型スマホ愛好家というよりも、初めてスマートフォンやiPhoneを使うユーザーに向けたモデルといえ、miniとは位置付けが異なる。
もちろん、通信キャリアや中古市場で手に入れることはできるが、AppleがiPhone 13 miniの販売を終了したことで、小型スマホの選択肢が1つ減ってしまった。
ネットでは、「iPhone 13 miniは残してほしかった」「絶対小さいサイズ1つ残すべきだろ」といった声が挙がっている一方で、「買っておいてよかった!」「iPhone 13 miniが絶対ディスコンされると思ってたので、ギリギリで13miniに買い替えた。本当に正解だったよ」と直前で購入したという報告も挙がっている。
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