5G対応かも不明、異例だらけのスマホ「HUAWEI Mate 60 Pro」レビュー 力業で制裁を回避した驚異のモデル(3/4 ページ)

» 2023年11月16日 15時47分 公開
[はやぽんITmedia]

写りに文句なし Huaweiスマホのカメラは期待を裏切らない

 Huawei Mate 60 Proでも高いカメラ性能は健在だ。メインカメラは5000万画素で、特許取得済みの可変絞り機構も備えている。これに加えて1300万画素の超広角カメラ、5000万画素の3.5倍望遠カメラが搭載されている。

 また、独自の画像処理技術となる「Huawei image XMAGE」が採用されている。ライカ(Leica)との提携が終了したHuaweiにおいて、技術革新、撮影体験の革新を目的に新たな画像処理技術のブランディングとして展開している。

HUAWEI Mate 60 Pro Mate 50シリーズから採用される可変絞りも備える
HUAWEI Mate 60 Pro
HUAWEI Mate 60 Pro
HUAWEI Mate 60 Pro
HUAWEI Mate 60 Pro
HUAWEI Mate 60 Pro

 Mate 60 Proの写りを見て感じるのは、HDR補正が大きく入り、白飛びがよく抑えられていること。いわゆるAI性能重視の機種となるため、撮影時のプレビューと撮影後の写真では異なる描写となることが多く、体感的にはPixel 8などに近い。

HUAWEI Mate 60 Pro
HUAWEI Mate 60 Pro 可変絞りの効果はかなり強力だ。上がF1.4、下がF4.0の設定となるが、背景のボケ方が大きくて分かりやすい
HUAWEI Mate 60 Pro
HUAWEI Mate 60 Pro
HUAWEI Mate 60 Pro 上から1倍、3.5倍、10倍望遠で撮影したもの

 望遠性能も見事だ。3.5倍のペリスコープ方式の望遠を備えるので、構成的には前作のMate 50 Proに近い。最大で100倍の望遠が可能だが、実用域は10倍といったところ。

HUAWEI Mate 60 Pro
HUAWEI Mate 60 Pro マクロ撮影も優秀だ。超広角カメラではなく、望遠カメラを用いたテレマクロでの撮影となっている。このあたりはP60 Proの技術も一部フィードバックされていそうだ

 Mate 60 Proのカメラで特徴的なのは、やはり料理の写真だ。AIが料理を認識するとF3.5やF4と絞って撮影するので、変にボケたり流れたりといった描画が少なくキレイに撮影できる。可変絞りを生かした表現といえる。

HUAWEI Mate 60 Pro
HUAWEI Mate 60 Pro シズル感あふれる料理写真が撮れている

 アパチャーモードで絞りを自由に調整して撮影するのも面白い。環境がそろえば手持ちながら光線を持つ写真が撮れるなど、今までになかった撮影体験が得られる。特許取得済みの可変絞り機構と高度な画像処理の組み合わせはHuaweiならではといえる。

HUAWEI Mate 60 Pro
HUAWEI Mate 60 Pro

 夜景モードで暗所でもキレイに撮影できるが、場面によってはフレアやノイズが目立った。競合他社がこの部分にもしっかり最適化をしているので、今後のアップデートや次回以降の機種に期待したいところだ。

HUAWEI Mate 60 Pro
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