最近海外でも話題になることが増えている中国のメーカーTecno。アフリカやインドが主力マーケットのため、なかなか製品を見ることができませんが、他のメーカーにはない独特な機能を搭載したモデルも多く出しています。「Spark 10 Pro」は4G対応で日本円で2万円程度の格安モデルですが、実は「世界初」をうたう機能を搭載しています。
プロセッサはMediaTekのHelio G88、ディスプレイは6.8型、バッテリーは5000mAh、本体サイズは76.2(幅)×168.4(高さ)×8.4mm、208g。ごくごく普通の4Gスマートフォンです。なお、姉妹モデルには性能を抑えた「Spark 10」や5Gモデル「Spark 10 5G」などもあり、Tecnoの主力製品になっています。
カメラも5000万画素のみ。深度測定用に80万画素をサブで搭載します。インカメラがこの価格のモデルでも3200万画素であることの方が特徴といえます。
しかしSpark 10 Proの秘密は背面にあるのです。赤系統のマジック・マゼンダカラーモデルはヴィーガンレザー系の合皮を使った背面仕上げ。カメラ周りはホワイトのツートンカラーが目を引き付けます。ちょっと上品感もあるデザインです。
ところがこのマジック・マゼンダのレザーは、暗くなると光る夜光レザー「ルミナスエコレザー」を採用しているのです。夜光インクが印刷されており、昼間の光を吸収しておくと、暗い場所で光るようです。今回紹介する写真は9月にベルリンで行われたIFA2023の会場での撮影のため、暗い場所がなく夜光性能を試すことはできませんでした。メーカーの製品ページに写真があったので掲載しますが、かなり広い面積が光るようです。
光る機能はアフリカやインドでは重宝される機能でしょう。端末価格も高くはないため、現地では人気かもしれません。ぜひアフリカに行って実際に夜光機能を試してみたいものです。
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