MM総研は、11月21日に世界20の国/地域を対象としたGoogleのスマートフォン「Pixel」の販売価格に関する調査結果を発表した。対象は「Pixel 8(128GB)」「Pixel 8 Pro(256GB)」、折りたたみ式「Pixel Fold(256GB)」、ミッドレンジ「Pixel 7a(128G)」の計4機種で、比較分析はGoogleストアでの直販価格に各国通貨と円の為替レートを用いた円換算ベースの金額で行っている。
調査の結果、Pixel 8の販売価格は11万2900円、Pixel 8 Proは16万9900円で、Pixel 8は20カ国の中でオーストラリアに次いで2番目に安く、Pixel 8 Pro は3番目に安い。Pixel Foldは25万3000円、Pixel 7aは6万2700円で、最も安い。
国や地域で価格設定が異なる Pixelの購入のしやすさを比較するため、それぞれの国のPixel 8の販売価格が年間の平均賃金に占める比率を「Pixel指数」として算出した。同指数は値が小さいほど「Pixelが購入しやすい」となる。
日本のPixel指数は2.5%で、20カ国のうち指数の小さい順で18番目、大きい順では3番目と下位のランクになった。最も小さいのはスイス(0.77%)、2番目はシンガポール(0.98%)、3番目は米国(1%)、4番目はデンマーク(1.27%)、5番目はオーストラリア(1.29%)で、最も大きいのはポルトガル(4.02%)、2番目に高いのはスペイン(2.7%)となった
同社の国内スマートフォンの出荷台数調査(2023年度上期)で、Pixelのシェアは12.4%(前年同期比10ポイント増)とシェアを拡大。しかし日本のスマートフォン市場は約50%がAppleのiPhoneであり、2023年度上期の国内メーカーシェアでのiPhoneシェアは前年同期比でプラスのため、Androidメーカーからシェアを奪った結果となる。今後はAndroid市場全体を盛り上げつつ、いかに iPhoneユーザーを獲得するかが課題だと指摘している。
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