コンピュテーショナルフォトグラフィーといえば、Xiaomiのカメラは以前から「長時間露光」機能を持っており、「連写+合成」で長時間露光時と同じ結果を得られる写真を作ってくれる。
昼間でも楽しめる「移動する群集」に挑戦。本来なら端末を固定して撮るべきところを、無精して手持ちで撮ったので背景の静止しているべき部分がちょっと甘いけど、そこは許してください。
銀座4丁目の交差点ならではの人の多さがこの機能を際立たせてくれた。
もう1つ、Xiaomi 13T Proらしい機能を使ってみたい。
それは50MPモード。
50MPはメインカメラで5000万画素の写真を撮影するモードだ。
そしてメインカメラで50MPで撮った写真に限り、ギャラリーアプリで「ProCut」機能を使える。AIを駆使して、写真を自動的にクロップして「最大5つ」の候補を作ってくれる機能なのだ。
右下の縦長9:16の写真だけ、なぜそこを切り取ることにしたのかは謎だけど、他はメインの被写体を和光の時計台と認識してトリミングパターンを作ってくれたのが見てとれる。
この候補から単独の写真として保存したいものにチェックをいれればよい。
人物を撮ったときはもちろん人を中心にレイアウトしなおしてくれる。ProCutはどう仕事してくれるかなと、わざとちょっと構図をずらして撮ってみた(左上のオリジナル)。
すると予想通り、人物を中心に配置した縦長の構図も2つ生成。
もう1つ、ドキュメントモードも役立ちそう。
ドキュメントモードで本や書類などにカメラを向けると、自動的にドキュメントを認識。斜めからでも自動的に正面から撮ったようにパースを補正して保存してくれる機能だ。
最後に動画の話。動画は手ブレ補正の強さによって撮れるサイズが変わってくるなどちょっとややこしいところはあるけど、最高で8Kまで(メインカメラのみ)いける。
8Kで撮った動画から1カットを切り取ってみた。7680×4320ピクセルである。
と、一通りXiomi 13T Proのカメラ機能を使ってみたのだけど、思ったより面白くて機能が多くて長くなってしまった。
まとめちゃえば、コンピュテーショナルフォトグラフィーを駆使した高画質のカメラでなおかつ機能も豊富であれこれ試しているだけで日が暮れてしまった、という感じ。
コンピュテーショナルフォトグラフィーを駆使しているおかげで、ぱっと見てすごく爽やかで鮮やかな写真を作ってくれる。特に暗所に強い。時々やりすぎたり、塗ったようにのぺっとしちゃうことがあるけれども、見目麗しい写真をさっと撮ってくれるのは魅力的な、ついつい何でも撮りたくなる端末なのだった。
(モデル:長谷川実沙)
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