リスマは、1月15日にフリマアプリ市場での「中古スマートフォン取引実績調査レポート(2023年1月〜12月)」を公表した。
フリマ4サービス「メルカリ」「Yahoo!オークション」「楽天ラクマ」「ムスビ―」の中古スマホの流通金額は約229億円(前年比111.6%)、成約台数は約77.9万台(前年比112.0%)と前年から流通金額、取引件数とも増加。メルカリは金額/件数ともに最大で、流通金額は約126億円、成約件数は約42.9万件となった。
流通金額を成約件数で割って取引単価を算出したところ、メルカリの2万9377円に対し楽天ラクマは5万744円と平均単価に2万円以上の差がついた。これは「ラクマ公式ショップ」での中古販売がけん引した結果と見られ、状態のいい中古スマホの販売が増加した他、信用力のあるリユース業者の販売で個人間取引よりも高い価格での売買につながったと推測している。また、楽天ラクマでは未使用品の「Sランク」出品比率が他のサービスに比べて高く、性能や安心感を求める層から支持も伺える。
中古スマホの機種別ランキングではトップ10をiPhoneが独占し、2番手のGalaxyのシェアと比較して10倍以上の差がついた。流通金額ベースではiPhoneの14 Pro Max(流通金額約11.7億円)、台数ベースではiPhone 8(成約件数約4.5万台)が最多で、成約件数のピークは新型「iPhone 15」シリーズの発売に伴う買い替えが進んだ2023年10月となった。
新たにバッテリー性能残量別の単価を調査したところ、バッテリー性能を90%以上の平均単価は4万6626円、80%未満の平均単価は1万9875円で、バッテリーの劣化でリセールバリューが平均57.4%下落することが分かった。
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