民放公式テレビ配信サービスのTVerは、2023年12月における月間ユニークブラウザ数(MUB)が3129万MUBと初の3100万台超えとなり、前の年の同じ月と比べて約124%を達成したことを発表。月間再生数も3.98億回を突破したことも明らかにした。
2023年12月のコネクテッドTV(CTV)での再生回数は約1億1500万回と、前年同月比約162%に伸長した。そんなTVerは全体の約3割のユーザーがCTV経由で視聴されており、CTV経由での番組完再生率は71%と、PC・スマートフォンでの完再生率より高い水準となっているという。
また、TVer広告の完再生率は97%と高い数値を記録。CTVは複数人で同時に視聴を楽しむ「共視聴」の割合については、1番組当たりの平均視聴人数が1.5人に達しており、TVerは2024年も引き続きCTVの利用率増加に努めていくとしている。
TVerは、在京5局(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)、在阪5局(毎日放送、朝日放送テレビ、関西テレビ、読売テレビ、テレビ大阪)、広告代理店4社(電通、博報堂DYMP、ADK、東急エージェンシー)が共同で出資する会社。2024年現在の運営元もTVerだ。
コロナ禍の2022年4月11日にはTVerで「地上波リアルタイム配信」が始動。地上波で放送されるテレビ番組をTVerで視聴できるという内容だ。サービス開始前までは「地上波のネット配信」「地上波番組同時配信」などと呼称されていた。
なお、地上波リアルタイム配信はインターネット網を利用した地上波の放送同時配信となるため、地上波放送よりも40秒〜1分半ほど遅延する。テレビ向けのアプリではリアルタイム配信は行われておらず、視聴可能なデバイスはPCサイト、スマートフォンアプリに限られる。
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