MMD研究所は、2月9日に「2024年法人向け携帯電話の利用実態調査」の結果を発表した。社用携帯電話導入に関わっている経営者や従業員999人を対象とし、大企業は従業員300人以上、中小企業は従業員300人未満としている。
まず20〜69歳の大企業または中小企業の経営者や従業員の男女2万人を対象に、勤め先で現在利用している携帯電話について複数回答で聞いた。「会社から支給された携帯電話(社用携帯電話)」が31.5%、「個人所有の携帯電話(私用の電話番号を利用)」が23.3%、「個人所有の携帯電話(会社用の電話番号を利用)」が5.3%となった。
これを会社規模別に見ると「会社から支給された携帯電話(社用携帯電話)」を利用しているのは大企業が43.4%、中小企業が25.0%、「個人所有の携帯電話(私用の電話番号を利用)」は大企業が22.1%、中小企業が26.8%、「個人所有の携帯電話(会社用の電話番号を利用)」は大企業が5.8%、中小企業が5.6%となる。
会社から支給された社用携帯電話を利用している5866人へ契約キャリアを聞いたところ、「NTTドコモ」が43.1%、「ソフトバンク」が25.3%、「au」が24.3%。契約キャリアは法人名義での契約ではなく、個人名義で契約して社用携帯電話として利用している場合も含む。
社用携帯電話を契約している機種は「iPhone」が57.1%、「Android」が27.6%、「フィーチャーフォン/ガラホ」が13.7%。iPhone/スマートフォンの機種は「iPhone SEシリーズ」が30.2%、「AQUOSシリーズ」が10.9%、「iPhone 12シリーズ」が7.2%となった。
社用携帯電話を契約している通信会社の乗り換えや料金プラン変更の検討について、何らかの契約変更意向があるのは63.4%だった。そのうち「同一の通信会社の料金プランの変更を検討している」が24.4%、「他の通信会社へ乗り換えを検討している」が20.8%、「どのように変更するかは決めていないが、変更を検討している」が18.2%となった。検討理由(複数回答)は「より良い条件の通信会社/料金プランがあると知ったから」が21.8%と最も多く、次いで「費用対効果が良くないと感じるから」が19.9%、「想定していたより料金が高かったから」が19.6%となった
社用携帯電話を管理している方法(複数回答)は「IDやパスワードの把握」が27.4%、「アプリのインストール状況の把握」が25.4%、「使用容量の把握」が23.6%だった。
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