Xiaomiが2月25日(現地時間)、2月26日からスペイン・バルセロナで開催されるMWC Barcelona 2024に先駆けて、新製品発表イベントを開催した。ライカと共同開発したスマートフォン「Xiaomi 14シリーズ」をメインに、タブレット、スマートウォッチの新モデルも発表した。
新製品の発表の前に、Xiaomiの市場動向を報告した。スマホの出荷台数で世界3位を維持していることや、スマートデバイスの分野でも成長を続けていることをアピールした。
続いて、Xiaomiが新たなプラットフォームとして2023年にリリースした「Xiaomi HyperOS」について詳しく説明。同OSは従来の「MIUI」に代わるものだが、MIUIがスマホ・タブレット向けであったのに対して、多彩な製品に搭載されることが特徴。Xiaomiが開発した電気自動車「Xiaomi SU7」にも搭載されている。Xiaomiグループのウィリアム・ルー氏は、Xiaomi HyperOSは人を中心に家や車ともつながるシステム」と語った。
Xiaomi HyperOSは、昨今のトレンドとなっている生成AIの機能も強化されている。AIによって自動で翻訳したり、字幕を付けたり、カメラで新しい撮影が楽しめるようになることも紹介した。
続いて、グローバル向けとして初のXiaomi HyperOSがプリインストールされるXiaomi 14シリーズを発表した。中国ではXiaomi 14、Xiaomi 14 Pro、Xiaomi 14 Ultraの3モデルが発売されるが、グローバル向けはXiaomi 14と、その上位モデルのXiaomi 14 Ultraの2機種となる。
Xiaomi 14は、6.36型の有機ELディスプレイを搭載し、プロセッサはSnapdragon 8 Gen 3を採用するハイエンドモデルだ。
最大の特徴はカメラで、ライカと共同開発したトリプルレンズカメラを搭載する。メインカメラは焦点距離が23mm相当で、ライカの「Summilux」レンズを採用。従来の「Summicron」よりも上位の、次世代のモバイル向け光学レンズという。イメージセンサーはXiaomiとライカが共同でカスタマイズした「Light Fusion 900」。1/1.31型の大きさで、ピクセルサイズは1.2μm。画素ビニングによって2.4μmの大きさになり、光学2倍相当の画質でも撮影できる。
75mmの望遠カメラは光学3.2倍ズームで撮影可能。望遠ながらF2.0という明るさで、光学手ブレ補正機能も備えている。超広角カメラは14mmで115度の画角で撮影可能。F値は2.2。なお、3つのカメラはいずれも50メガピクセルだ。
Xiaomi 14は動画撮影機能も強化されている。自動でピントが切り替わる「Movie Mode」を搭載。Dolby Visionでの撮影にも対応している。価格は999ユーロ(約16万2500円、12GB+256GB)からだ。
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