米Googleは2月26日(現地時間)、複数のAI関連の新機能を発表した。いずれも“ロールアウト中”とのことで、本稿筆者の環境ではまだ使えていないが、一部は日本でも提供される見込みだ。
英語版のβではあるが、日本を含む多数の国と地域で、Androidの「メッセージ」アプリでGoogleの生成AIチャットbotの「Gemini」(旧「Bard」)と会話できるようになる。
利用できるのは、「メッセージ」のβテスターになっており、「Pixel 6」以降のPixelシリーズ、「Pixel Fold」、Samsungの「Galaxy S22」以降のGalaxy Sシリーズ、「Galaxy Z Flip」と「Galaxy Z Fold」のいずれかを使っているユーザー。また、RCSを有効にしておく必要がある。
利用できるようになったら、「メッセージ」を起動し、「Start chat」で「Gemini」を選び、あとは相手が人間のときと同様に会話を始める。メッセージに画像を追加することも可能だ。
なお、「メッセージ」での会話は2021年からE2EEになっているが、Geminiとの会話は対象外だ。
「Android Auto」では、運転中に誰かからテキストメッセージを受信すると、AIがその内容を要約してくれるようになる。さらに、返信内容を提案されるので、1タップで返信することも可能だ。この機能がどの言語をサポートするのか、いつからどの地域で利用可能になるのかなどは不明。
Googleが2019年に提供開始した視覚障害者向けAIアプリ「Lookout」のβ機能として、写真、オンラインの画像、メッセージに含まれる画像について自動生成された説明を聞けるようになる。
Googleマップの検索枠にあるレンズのアイコンをタップし、周囲を端末のカメラで映すと、ATMやレストランなどのスポットが表示される。Googleのユーザー補助機能の1つ「TalkBack」を有効にしていると、こうしたスポットについて音声で説明していくれるようになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.