日本発売も期待の「Xiaomi 14 Ultra」レビュー ライカ品質のカメラだけでなく全方位で満足できる名機だ(3/4 ページ)

» 2024年05月01日 11時00分 公開
[佐藤颯ITmedia]

 超広角カメラも見事な写りだ。画角も換算12mmと広いため、iPhoneよりもダイナミックに情景を切り取れる。こちらも5000万画素のセンサーを採用するなど、多少のズームにも対応できる。風景をまるまる収めたい場面では頼りにできる画角だ。

Xiaomi 14 Ultra
Xiaomi 14 Ultra
Xiaomi 14 Ultra
Xiaomi 14 Ultra

 望遠カメラも見事な仕上がりだ。ここまでは換算75mm(3.2倍)の作例だが、レンズもF2.0と明るく画角的にも使い勝手はいい。今回は最短撮影距離がXiaomi 14などと同様の10センチとなり、被写体に寄れる構成になった。

Xiaomi 14 Ultra
Xiaomi 14 Ultra

 また、この3.2倍望遠カメラは寄れることから、フードフォトにも最適だ。シズル感もしっかり表現でき、おいしそうに撮影することができる。一方で背景が大きくボケるので、可変絞りのあるメインカメラとうまく使い分けるとよさそうだ。

Xiaomi 14 Ultra
Xiaomi 14 Ultra
Xiaomi 14 Ultra

 5倍望遠(120mm)も見事だ。レンズもF2.5と明るくなった上に最短撮影距離は30センチとこちらも寄れる構成だ。2倍クロップの10倍望遠なら実用性も高く、AIズーム機能を併用すれば、最大30倍相当まではある程度の画質で残すことが可能だ。

 Xiaomi 14 Ultraの存在感を際立たせる存在が専用のカメラグリップだ。「Photographer Kit」という名称で中国では別売だったが、グローバル向けには「特典」という形で提供される。前作のXiaomi 13 Ultraにも純正グリップはあったが、今作では多くの部分でアップデートされた。

 また、中国ではカメラグリップを黒と白の2色から選択できるが、グローバル版では黒のみの提供となっている。

Xiaomi 14 Ultra カメラグリップを装着してみた

 装着した姿はカメラさながらのフォルムだ。ストラップホールも備えており、スナップシューターとしては1つの完成形とも評せる仕上がりだ。特に75mmの望遠はゆがみが少ないことや被写体に寄れることから利用頻度もかなり高い。望遠カメラを使う場面でもしっかりとホールドできるのはありがたい。

 グリップのおかげで本体をしっかり持てるので手ブレも抑えられる。片手でサクサク撮れるため、「ストリートショットモード」との相性も抜群だ。

Xiaomi 14 Ultra グリップには67mm径のレンズフィルターを装着できる。NDフィルターやクロスフィルターを用いて表現を広げることもできる

 スマホ本体とはUSB端子を介して接続する方法に変更され、操作のタイムラグを抑えた。カメラグリップの充電口からスマートフォン本体の充電もできるようになり、利便性も向上した。カメラグリップ自体に1500mAhのバッテリーも備え、スマートフォンと合わせて6500mAhの容量を確保できる。

Xiaomi 14 Ultra カメラグリップのシャッターボタンとズームレバーの他に、ダイヤルと録画用のボタンが新規で追加された

 ダイヤルでは露出、シャッタースピード、絞り、ISO感度をはじめとしたいくつかの操作を割り当てられる。オートモードメインでは露出、マニュアル撮影では絞りに割り当てると撮影体験が大きく向上する。

 録画用ボタンも各種操作や設定呼び出しに割り当てが可能だ。「動画を撮らない」というユーザーはカスタマイズしてみるとよいだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月22日 更新
  1. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  2. Apple Watchを外出時にほぼ持ち出さなくなった理由 (2024年05月19日)
  3. ミッドレンジ「Xperia 10 VI」の進化ポイントを解説 デザイン刷新でも21:9ディスプレイ続投の理由は? (2024年05月20日)
  4. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダーを実際に試してみた 画質やWi-Fiスマホ連携の使い勝手を検証 (2024年05月21日)
  5. ダイソーで買える550円のスマホ向けカメラグリップを試してみた “あのライカ監修スマホ”が気になってしょうがない人に向いてる? (2024年05月20日)
  6. 「Galaxy A55 5G」のそっくりスマホ「Galaxy A35 5G」が海外で販売中 何が違う? (2024年05月21日)
  7. 「iOS 17.5.1」配信 削除した写真が表示されるバグを修正 (2024年05月21日)
  8. 「Galaxy S24 Ultra」のカメラを徹底検証 2億画素の10倍ズームは常用できるレベル AIやSペンを駆使した機能も秀逸 (2024年05月20日)
  9. ドコモが「dポイントクラブ」を改定する真の狙い “d払い併用”でも損する場合あり (2024年05月18日)
  10. 身に着けられる小型ドライブレコーダー&防犯カメラ「ライフレコーダー128」、クラウドファンディング開始 (2024年03月21日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年