日本発売も期待の「Xiaomi 14 Ultra」レビュー ライカ品質のカメラだけでなく全方位で満足できる名機だ(4/4 ページ)

» 2024年05月01日 11時00分 公開
[佐藤颯ITmedia]
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カメラだけじゃない 全方位で満足できるフラグシップスマホがXiaomi 14 Ultra

 Xiaomi 14 Ultraに関しては卓越したカメラ性能に注目が行きがちだが、基本性能や画面性能なども大きく評価したい。

 ディスプレイは近年のXiaomiらしくOLEDパネルを採用している。CSOT(TCL)と共同開発した高輝度パネルで、ピーク輝度は3000ニトとなっている。先代のXiaomi 13 Ultraよりも明るく、自然な色が表現できるようになった点は大きく評価したい。

 サイズは6.73型と大型で、解像度は2K+となる。1920HzのPWM調光や120Hzのリフレッシュレートもサポートする。多くの色帯域に対応する上、キャリブレーションも行うなど品質も高めた。

Xiaomi 14 Ultra ピーク輝度が3000nitと高く、画面は照明を当てても視認できるくらい明るい

 プロセッサはSnapdragon 8 Gen 3を採用しており、搭載メモリは12GBと必要十分だ。独自開発の冷却機構を搭載したことで、高い冷却性能も備える。これはゲームに限らず写真撮影などのカメラを使うシーンにも生きてくる。高負荷な4K動画撮影などでも威力を発揮するのだ。

 ストレージはUFS4.0規格の高速なものが採用されている。省電力ながら高速伝送が可能となっており、仮想メモリなどを利用してもパフォーマンスの低下を抑えられている。

 Xiaomi 14 Ultraを使ってみると、ハイエンド機というのもあって動作にストレスは感じない。Snapdragon 8 Gen 3はかなり優秀なプロセッサなのか、発熱もかなり抑えられているように感じた。原神のような高負荷なコンテンツを1時間ほどぶっ通しでプレイしても、本体の発熱で「熱い」と感じることは少なかった。

Xiaomi 14 Ultra 優秀な冷却機構のかいもあり、原神も快適に動作する

 加えて、独自の制御チップによる充電制御による90Wの高速充電、80Wのワイヤレス充電と10Wのリバースチャージにも対応している。80Wのワイヤレス充電器はグローバル展開も行う。

 Xiaomi 14 Ultraの場合、おおむね30分でフル充電ができ、カメラグリップ装着時でも90Wの急速充電ができる。この点も「カメラ」として考えたときの利便性に優れている。撮影していてバッテリー残量が少なくなったら、カフェで一息入れている間にフル充電も可能なのだ。

 さらに、Xiaomi 13T Proなどに付属する120W充電器を用いれば、後方互換で90Wでの超急速充電ができる。日本でも単品販売もされているので、予備が欲しい場合はこちらを利用するといい。

 バッテリーの持ちはXiaomi 13 Ultraと比較してやや向上したが、同時期発売の競合製品と比べると劣る印象だ。カメラ性能特化ゆえに、カメラの利用頻度が高いことも考えられるが、カメラグリップのサブバッテリーを利用しても容量の割に電池持ちはよくない。このあたりはソフトウェアアップデートで改善してほしいところだ。

Xiaomi 14 Ultra 120W対応の充電器は日本でも購入できる

撮影体験特化のXiaomi 14 Ultra 技適もあり日本での発売に期待

 Xiaomi 14 Ultraはグローバル展開するサムスンのGalaxy S24 Ultraと直接競合する端末なだけあって、Xiaomiのフラグシップも完成度は非常に高い。今回はデザインもより洗練され、他社のプレミアムラインのスマートフォンと比較しても存在感を示している。

 ライカブランドを引っ提げての世界展開は、Xiaomiのスマートフォンを「カメラ性能が高い」と印象づけ、それをよりいっそう加速させてきた。2024年のXiaomi 14 Ultraのカメラに関しては、2023年のXiaomi 13 Ultraからさらに進化を遂げたことを実感した。1型センサーと可変絞りは一新され、画像処理も最適化が行われたことで、高度なHDR処理やAI処理などを可能にしている。

 先行したXiaomi 14 Proと比較すると完全上位互換かつ、「カメラ」の操作感、撮影体験にフォーカスを当てた構成だ。特にカメラグリップによる撮影体験は過去のスマートフォンを見ても思い付かない。強いて挙げるなら「コミュニケーションカメラ」と銘打ったパナソニックのLUMIX CM1が最も近い存在だろう。

Xiaomi 14 Ultra LUMIX CM1の後継機に最も近い存在だ

 それでありながら、価格は非常に攻めている。先行販売された中国版は最小構成で6499RMB(約14万2000円)から、カメラグリップは別売で999RMB(約2万2000円)だ。同社のフラグシップでは久しぶりの値上げだが、その価値に見合う製品として、現地でも高い評価を受けている。

 グローバル価格は地域によって税制が異なるが、日本で身近な香港向けは8999香港ドル(約18万2000円)だ。こちらは容量が512GBかつ、特典でカメラグリップが付属するためお得感はある。現地向けのGalaxy S24 Ultraが9898香港ドル(約20万円)なので、Xiaomi 14 Ultraは比較的安価だ。

 そして、Xiaomi 14 Ultraのグローバルモデルには技適マークがあることが確認されている。世界的にも評価の高いXiaomiのライカコラボしたカメラ性能特化スマホが、日本での正規発売も期待できるところにいるのだ。

 筆者としては、Xiaomi 14 Ultraは「撮影体験が楽しいカメラスマホ」と考える。簡単にキレイに撮れるカメラはもちろん、「簡単に作品に昇華できる」部分はまさにHuaweiやシャープがライカとコラボしてたどり着いた境地だ。

 加えて、可変絞りの存在や、カメラグリップによる操作性の進化はXiaomi 14 Ultraの特権的な存在だ。スマホというよりも「カメラ」にフォーカスを当て、しっかり作りこんだ世界に誇れるフラグシップだ。ライカコラボスマホの日本展開も含め、今後のXiaomiのスマートフォンに期待したい。

著者プロフィール

佐藤颯

 生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。

 スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。

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