ミラーカム3のようなデジタルインナーミラー兼ドラレコの場合、録画データだけでなくリアルタイム表示の視認性も重要になってくる。結論からいえば、いずれも文句なしだ。
ミラーカム3は10.88型の液晶ディスプレイ(1920×480ピクセル)を搭載している。ネオトーキョーが“爆光液晶”“晴天のオープンカーでも全く問題なく使える”とうたっているように、他社を含む従来製品に比べてディスプレイが明るさを売りにしている。明るさセンサーによる自動輝度調整もある。
確かに筆者が過去に使ったことがあるデジタルインナーミラーよりも明るく、日中でも困ることはなかった。ただ、初めてのデジタルインナーミラーとして使う人からすれば、当たり前にあってほしいレベルの明るさであり、従来製品が暗すぎたともいえる。これからは“爆光”がスタンダードになっていくだろう。
走行中、表示の遅延などは感じられず、映像は鏡像となるので左右の見え方も通常のミラーと同じ。下の映像を見てもらうと分かるが、タッチパネルの感度や動作も快適だ。
夜間の表示も申し分なく、通常のミラー以上に視認性が上がった。
テストに使用した車両はリアウィンドウに透過率が数%代というかなり濃い目なフィルムを貼っている。カメラは内側に設置しているため影響を受けるのだが、それでも通常のミラー以上の視認性を確保できた。
録画データも確認してみよう。以下がフロントカメラとリアカメラを夕暮れと夜間で撮影したものだ。フロントカメラは1920×1080ピクセル/27.5fps、リアカメラは1920×1080ピクセル(補完により動画は2560×1440ピクセルで収録)/25fpsで、センサーはソニーの「IMX307」を採用している。
画質はいかにもフルHD対応のドラレコといった感じで、高画質というわけではない。夕暮れと夜間共に現場記録用として十分といったところだ。旅の思い出といった用途の動画撮影には厳しいだろう。
特にフロントカメラは以前レビューした「70mai Dash Cam 4K A810」と比べるとどうしても劣ってしまうが、こちらは「デジタルインナーミラーである」という絶対的な優位性があるので筆者はこちらを選ぶ。
ミラーカム3の録画データは「.ts形式」で、録画時間を5分に設定したところ1ファイルにつきフロントカメラは455MB、リアカメラは578MBだった。microSDメモリーカードには「F」と「R」というフォルダが作られており、目的のファイルを探しやすい。ちなみにスマホアプリ連携などは用意されていない。
晴天日中でも見やすいミラー型ドライブレコーダー「ミラーカム3」のGPS付モデル発売
貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダーを実際に試してみた 画質やWi-Fiスマホ連携の使い勝手を検証
ソニーのイメージセンサー“STARVIS 2”を採用した高画質4Kドラレコ「70mai Dash Cam 4K A810」を試す
晴天日中でも見やすいミラー型ドライブレコーダー「ミラーカム3」のGPS付モデル発売
スマホの地図アプリがカーナビに早変わり ヘッドアップディスプレイ「HUD-2023」を試す
ソニーのイメージセンサー“STARVIS 2”を採用した高画質4Kドラレコ「70mai Dash Cam 4K A810」を試す
約4万円で「CarPlay」を簡単に導入 ヘッドアップディスプレイ「HUD-2020」を使ってみたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.