ここからはディスプレイやカメラ以外のスペックが、Pixel Foldからどう進化したのかを解説する。
折りたたみスマホとして最薄レベルを目指したというサイズは折りたたんだ状態で大差がある。折りたたんだ状態のサイズはPixel Foldから幅が2.4mm減り、高さが15.5mm増し、厚さが1.6mm薄くなった。開いた状態のサイズはPixel Foldから幅が8.5mm減り、高さが15.5mm増し、厚さが0.7mm薄くなった。重量はPixel Foldの283gより26g軽い257gとなっている。
カラーはObsidianとPorcelainの2色で、Pixel Foldからの変更はない。
ヒンジは鏡面仕上げの多相合金スチール構造となる。Pixel Foldでは折りたたんだ状態での隙間が見えづらかった。Pixel 9 Pro Foldでも外からは隙間が見えづらくなっており、ホコリなどが内部に混入しづらくなっている。
背面の強化ガラスはCorning Gorilla Glass VictusからCorning Gorilla Glass Victus 2へアップグレード。ヒンジ部分を除くサイドフレームはアルミニウム素材だが、Pixel Foldの光沢仕上げからサテン仕上げに変更となっており、背面とサイドフレームともに指紋が目立ちづらくなった。IPX8の防水性能は継承している。
プロセッサは「Google Tensor G2チップ」から「Google Tensor G4チップ」へと進化し、先述のGeminiやカメラ機能などにおける処理に活用しやすくなった。メインメモリは12GBから16GBへと増量。内蔵ストレージは256GBまたは512GBを備えるが、販売国によって異なる。
プリインストールOSはPixel FoldがAndroid 13だったのに対し、Pixel 9 Pro FoldではAndroid 14となっている。OSアップデート、新機能提供(Feature Drops)、セキュリティ更新の提供期間は、Pixel Foldの最長5年間から最大7年間に延長となり、より長期間の使用が可能となる。
生体認証は電源キーに配置された指紋センサーでの指紋認証、カバーディスプレイに配置されたセンサーでの顔認証に対応している。
内蔵バッテリーの容量は4821mAhから4650mAhへと171mAh減った。外部拡張端子はUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子で、USB PD(Power Delivery)による急速充電に対応。別売りの急速充電器「Google 45W USB-C」を利用できる。Qi(チー)規格のワイヤレス充電も可能だ。
SIMはnanoSIMとeSIMに対応する。モバイル通信については主要なキャリアの5G NR(Sub-6)/LTE/W-CDMAバンドをサポートする他、5G NRのミリ波(n257:28GHz帯)も利用可能だ。日本向けモデルではおサイフケータイ(モバイルFeliCa)も利用できる。
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