廉価フラグシップ「Xiaomi 14T/14T Pro」発表 ライカ監修のカメラがさらに進化、Googleとの協業でAIも強化:石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2024年09月27日 10時32分 公開
[石野純也,ITmedia]

ライカと協業したカメラがさらに進化、日本でのブランドはどうなる?

 正統進化したカメラは、ライカとの協業で画質を高めている。先に挙げたように、Xiaomi 14T ProはLight Fusion 900を搭載しており、センサーサイズをXiaomi 13T Proから大判化した。Light Fusion 900は、フラグシップモデルの「Xiaomi 14」(日本未発売)にも採用されており、画質にも定評がある。Xiaomi 14TにはソニーのIMX906を採用した。

 2機種とも、画質はコンピュテーショナルフォトグラフィーを駆使した「LEICA VIBRANT」と、ライカの伝統的な絵作りに近づけた「LEICA AUTHENTIC」から選択可能。ライカのカメラで撮れる雰囲気を再現したフィルターも搭載されている。もちろん、撮影した写真にはライカのロゴが入った透かし(ウオーターマーク)を付与することが可能だ。

Xiaomi 14T 画質は2つのスタイルから選択することができる
Xiaomi 14T
Xiaomi 14T 2機種ともライカのフィルターを備えており、透かしをつけた写真を撮ることができる

 Xiaomi 14T Proの画像処理に活用するISP(Image Signal Processor)にはAIを組み込んでおり、Xiaomiはこれを「Xiaomi AISP」と呼ぶ。撮影時に8枚のRAW画像を合成したり、暗所でのノイズリダクションを強化したりといった処理に活用。ダイナミックレンジも広がり、明暗差の大きな暗所での撮影を得意とする。

Xiaomi 14T
Xiaomi 14T
Xiaomi 14T Xiaomi 14T Proに搭載されたXiaomi AISP

 ちなみに、Xiaomi 14T Proは、トリプルカメラと超高画素センサーからの切り出しズームを組み合わせることで、焦点距離は15mm(0.6倍)、23mm(1倍)、46mm(2倍)、60mm(2.6倍)、120mm(5倍)の5つから選択できる。対するXiaomi 14Tは望遠カメラが100mm(4倍)のため、選択できる焦点距離もやや異なる。

Xiaomi 14T 5つの焦点距離を備えるが、望遠はXiaomi 14T Proのみ5倍となる

 発表会には、ライカカメラの開発、モバイルエンジアリングをリードするパブロ・アセベイド・ノダ氏が登壇。Xiaomiとライカが2月に工学研究所を共同で設立したことに言及しながら、2社の協業で誕生したこれまでのスマホを紹介した。Xiaomi 14Tシリーズのレンズは、Xiaomi 14シリーズと同じSUMMILUXとなっており、これもXiaomi 13Tシリーズから進化したポイント。ノダ氏は、「厳しいコンディションでも、F1.6の大口径で驚くべき画質を実現する」と自信をのぞかせた。

Xiaomi 14T イベントに登壇した、ライカのノダ氏
Xiaomi 14T 2機種とも、レンズはSUMMILUXのブランドを冠している

 ノダ氏が挙げていたように、Xiaomiとライカの協業は2022年に発売された「Xiaomi 12S Ultra」にさかのぼる。とはいえ、これはグローバルでの話。日本ではシャープがライカの監修を受けたAQUOS Rシリーズを販売している他、ライカ自身のブランドを冠した「Leitz Phone」も3世代にわたっている。こうした事情もあり、Xiaomiのスマホからはライカブランドが外されてきた。

 Xiaomi 14Tシリーズの先代にあたるXiaomi 13Tシリーズにも、ライカのフィルターなどは搭載されておらず、端末にもブランドが刻印されていない。一方で、Xiaomi 14 Ultraはグローバル版と同様、ライカブランドを冠した状態で発売しており、ライカを巡る状況も徐々に変化していることがうかがえる。Xiaomi 14Tシリーズは、カメラ性能を大きく強化しているだけに、日本でもライカブランドを冠して発売できるかは注目しておきたいポイントだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  2. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  3. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  4. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  5. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  6. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  7. 「Galaxy Z Fold8」「iPhone Duo」を“メイン端末”として使う上での課題 縦型コンテンツの最適化をどう進める? (2026年10月26日)
  8. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  9. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  10. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー