正統進化したカメラは、ライカとの協業で画質を高めている。先に挙げたように、Xiaomi 14T ProはLight Fusion 900を搭載しており、センサーサイズをXiaomi 13T Proから大判化した。Light Fusion 900は、フラグシップモデルの「Xiaomi 14」(日本未発売)にも採用されており、画質にも定評がある。Xiaomi 14TにはソニーのIMX906を採用した。
2機種とも、画質はコンピュテーショナルフォトグラフィーを駆使した「LEICA VIBRANT」と、ライカの伝統的な絵作りに近づけた「LEICA AUTHENTIC」から選択可能。ライカのカメラで撮れる雰囲気を再現したフィルターも搭載されている。もちろん、撮影した写真にはライカのロゴが入った透かし(ウオーターマーク)を付与することが可能だ。
Xiaomi 14T Proの画像処理に活用するISP(Image Signal Processor)にはAIを組み込んでおり、Xiaomiはこれを「Xiaomi AISP」と呼ぶ。撮影時に8枚のRAW画像を合成したり、暗所でのノイズリダクションを強化したりといった処理に活用。ダイナミックレンジも広がり、明暗差の大きな暗所での撮影を得意とする。
ちなみに、Xiaomi 14T Proは、トリプルカメラと超高画素センサーからの切り出しズームを組み合わせることで、焦点距離は15mm(0.6倍)、23mm(1倍)、46mm(2倍)、60mm(2.6倍)、120mm(5倍)の5つから選択できる。対するXiaomi 14Tは望遠カメラが100mm(4倍)のため、選択できる焦点距離もやや異なる。
発表会には、ライカカメラの開発、モバイルエンジアリングをリードするパブロ・アセベイド・ノダ氏が登壇。Xiaomiとライカが2月に工学研究所を共同で設立したことに言及しながら、2社の協業で誕生したこれまでのスマホを紹介した。Xiaomi 14Tシリーズのレンズは、Xiaomi 14シリーズと同じSUMMILUXとなっており、これもXiaomi 13Tシリーズから進化したポイント。ノダ氏は、「厳しいコンディションでも、F1.6の大口径で驚くべき画質を実現する」と自信をのぞかせた。
ノダ氏が挙げていたように、Xiaomiとライカの協業は2022年に発売された「Xiaomi 12S Ultra」にさかのぼる。とはいえ、これはグローバルでの話。日本ではシャープがライカの監修を受けたAQUOS Rシリーズを販売している他、ライカ自身のブランドを冠した「Leitz Phone」も3世代にわたっている。こうした事情もあり、Xiaomiのスマホからはライカブランドが外されてきた。
Xiaomi 14Tシリーズの先代にあたるXiaomi 13Tシリーズにも、ライカのフィルターなどは搭載されておらず、端末にもブランドが刻印されていない。一方で、Xiaomi 14 Ultraはグローバル版と同様、ライカブランドを冠した状態で発売しており、ライカを巡る状況も徐々に変化していることがうかがえる。Xiaomi 14Tシリーズは、カメラ性能を大きく強化しているだけに、日本でもライカブランドを冠して発売できるかは注目しておきたいポイントだ。
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