9月20日に「iPhone 16」シリーズが発売された。毎年9月に新型iPhoneが発売されるのが通例となっており、そのタイミングで買い換えを検討する人は多いはず。一方、高額な最新機種の新品を買うか、型落ちで安くなった中古を選ぶべきか悩む人もいるだろう。そこで、iPhoneは新品か中古のどちらがいいのかを考えたい。
新品と一口にいっても中古販売店によっては、いわゆる未使用、未開封などとする「新古」を扱う店舗もある。この記事での新品はApple Storeとキャリアが販売する新品のiPhoneを指す。中古は文字通り使い古されたiPhoneや型落ちした中古iPhoneを指す。
まずは新品と中古がそれぞれ誰向けなのかを整理する。最新機種かつ新品のiPhoneは、最新のiPhoneを手に入れたい人、新しいボタンなどを含む新機能をいち早く試したい人、キャリアショップやApple Store店頭で修理サポートを受けたい人に向く。
ハードウェアを含む新機能をいち早く試すには最新機種の入手がおすすめだ。例えば、iPhone 16/16 Plusは光学2倍ズーム、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxは光学5倍ズームに対応し、4機種全てが先代にはない新しい「カメラコントロール」を搭載。文章の作成支援や画像の生成、より自然で文脈に即したSiriとの会話などを行える、生成AIベースの「Apple Intelligence」は2025年内に日本語に対応する予定だ。
では新品ではなく中古のiPhoneは誰に向くのだろうか。最新の機種やハードウェアを含む新機能に興味はなく、電話、メール、ブラウザ、SNSの利用といった、必要最低限のことができればいい人、とにかく安い機種を購入して出費を抑えたい人、店頭でのサポートを必要としない人に向く。
例えば、先述した光学ズームは2023年の「iPhone 15」シリーズと比べて、飛躍的に進化している(より遠くを光学ズームで撮影できるようになった)とはいえない。2024年10月現在、日本で入手可能な最新のiPhone 16で、ハードウェアとして目新しい機能といえるのは「カメラコントロール」くらいだろう。
ちなみに、最新機種のiPhone 16の一括価格(税込み)はApple Store直販モデルが12万4800円〜16万9800円に対し、4キャリアが販売するモデルは14万1700円〜21万1680円。分割払いや返却などを条件とするキャリアの購入プログラムで割引を受ければ、3万5640円〜8万3896円で利用できる。
ただ、iPhoneをはじめとする最近のスマートフォンはカメラと生成AIが新機能のトレンドとなりつつ、最新機種を“毎年”購入したからといって劇的に変わった、と実感しづらい人もいるだろう。人によっては新機能に魅力を感じず、「電話、メール、ブラウザ、SNSが使えればいい」と感じるはずだ。ならば安い機種を購入して「出費を抑えたい」と考える人もいるだろう。
型落ちした「iPhone 14」の中古価格を見ると、一括価格がゲオで9万円台から、じゃんぱらで7万円台から、ソフマップのリコレでも7万円台からと、ゲオなら最新機種の一括価格(最低価格)より約3万円安く、じゃんぱらとソフマップなら最新機種の一括価格より約5万円安く買える。
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