Nokiaブランドの端末を展開するHMDから「Barbie Phone」が登場しました。名前の通り、あのバービーとコラボしたフィーチャーフォンです。世代を超えたバービーファン向けの製品で、ピンク色のパッケージやアクセサリーなど、バービーを愛する女性をターゲットにしたモデルになっています。
Barbie Phoneは昔ながらのフリップ式で、縦に折りたたむデザインのフィーチャーフォンです。ディスプレイサイズは2.8型、解像度は320×240ピクセルです。4Gに対応していますがアプリのインストールはできず、基本機能は電話とSMSとなります。キーパッドは大きく押しやすく、ピンク系のツートンカラーで仕上げています。
本体を閉じると現れる1.77型のサブディスプレイも搭載していますが、ここには時計が表示される程度で大した機能はありません。このディスプレイを含むフロント面はミラー仕上げになっており、閉じた状態では手鏡にも使えるようになっています。なお、左上に見える穴はカメラですが、画質は30万画素です。低画質を生かして、エモい写真を撮るのに向いていると言えます。
背面カバーは取り外し可能で、交換カバーが3種類付属します。バッテリーも自分で交換できます。側面にはイヤフォンジャックも見えます。充電ポートはUSB Type-Cです。
HMDはNokiaブランドのフィーチャーフォンも手掛けており、Barbie PhoneのベースもNokiaのモデル「Nokia 2660 Flip」です。メニューはシンプルで、携帯電話として一般的なものです。アイコンはバービーをモチーフにした、ちょっとかわいらしいデザインになっています。
海外では話題になっているBarbie Phoneですが、実際に販売されているのでしょうか? 2024年9月末にドイツの家電量販店を訪れたところ、しっかりと展示されていました。しかも、隣にはベースのNokia 2660 Flipも一緒に並べてあり、両者を比べることもできます。
Barbie Phoneは残念ながらモックアップでしたが、操作性は隣の「Nokia 2660 Flip」で試すことができます。価格はBarbie Phoneが129ユーロ(約2万円)です。バービーの世界観を製品にしたモデルとしては許容できる値段でしょう。ちなみにNokia 2660 Flipは79ユーロ(約1万3000円)です。
Barbie Phoneはスマートフォンに疲れた人もターゲットにしています。考えてみれば、電話とSMSがあれば必要最小限のコミュニケーションは可能ですから、Barbie Phoneでも十分という人も多いでしょう。一方で、ファッションアイテムとして持ち運ぶのも楽しそうです。今後もこのようなコラボケータイが登場するかもしれません。
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