実機の展示場所にはありませんでしたが、デモ画面を見ると「T-pen」と呼ばれるスタイラスにも対応しています。手書きメモのできるスマートフォンとしても使えるわけです。
なお過去のNXTPAPER搭載スマホは、Samsung Galaxy Noteシリーズや最新のGalaxy S24 Ultraのように、スタイラスを本体に収納できるモデルもありましたが、TCL 50 Pro NXTPAPR 5Gはスタイラスは収納できません。
本体側面には電源やボリュームボタンがあります。そして下部側にも1つ追加のボタンがあります。これはスライド式のスイッチで「NXTPAPER Key」と呼ばれるもの。ディスプレイの表示モードを切り替えられます。
NXTPAPER Keyをスライドさせると、ディスプレイ表示モードの切り替えメニューが現われます。一番下の「Colour Paper Mode」は一般的なカラー表示で、真ん中の「Ink Paper Mode」はモノクロ表示になります。そして一番上の「Max Ink Mode」は電子ペーパーのような表示でもあり、バッテリー使用量を抑えるとともに電子ブックリーダーなど最小限のアプリのみが利用できます。
左がInk Paper Modeで、アイコンなどはモノクロながら階調表示となります。右はMax Ink Modeでアイコン表示は2階調のみ。電子ペーパーにかなり近くなります。
モノクロモードは電子ペーパーとほとんど見た目が変わりませんが、大きな違いは画面のスクロールや切り替え時に残像が一切残りません。一般的な液晶や有機ELと同様に、モノクロ表示の画面を快適に高速スクロールできるのです。
電子ペーパーでは画面を切り替えるとどうしても残像が残ってしまうため、そこに違和感を覚えてしまう人も多いでしょう。NXTPAPERはまさしく一般的なカラーディスプレイと電子ペーパーのいいとこ取りをした新世代のディスプレイなのです。
AIを使った文書要約など最新のトレンドにも乗った機能も搭載しています。ぜひ他社にもライセンスを供与して、NXTPAPERディスプレイを採用するスマホが増えてほしいものです。
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