ただ、カメラコントロールはとても使いやすいか? といわれると、実はそうでもない。筆者の場合は横位置だと人差し指がカメラコントロールに触れるが、半押しで何ができるのかを忘れてしまいそうになるし、両手でボディーを支えながらダブルクリックをしづらい。
Xperia 1 VIのシャッターキーも縦位置よりも横位置の方が使いやすい、と感じる。できることはiPhone 16シリーズのカメラコントロールより少ないが、それでも半押しでフォーカスを合わせられ、より強く押し込めばシャッターを切れるため、カメラをコントロールするボタンとしてはこれでも十分だと感じる。
Xperia 1 VIのシャッターキーで必要十分だと感じるということは、裏を返せばiPhone 16シリーズのカメラコントロールでできることは多く、使いこなせないと宝の持ち腐れになってしまう。シャッターを切る以外の操作はこれまでディスプレイで行っていたせいか、ディスプレイを操作して呼び出した方が早いと感じる。
なお、カメラコントロールは2024年10月の時点では半押しでフォーカスを合わせることはできない。フラットなカメラコントロールに比べて、Xperia 1 VIは盛り上がっているシャッターキーで、フォーカスを合わせてその流れでさらに押し込み、シャッターを切りやすいのは、Xperia 1 VIだとより実感できた。
カメラ起動の仕様についても気になった。Xperia 1 VIはシャッターキーの長押しでカメラアプリが起動する仕様なのに対し、iPhone 16 Pro Maxのカメラコントロールはデフォルトだと1度押せばカメラが起動する。ただ、ふとした拍子に意図せずカメラが起動してしまうため、「設定」→「カメラ」→「カメラコントロール」の順に進み、「カメラを起動」の項目を「シングルクリック」から「ダブルクリック」に変更したい。
余談だが、カメラコントロールを1度クリックしたときに呼び出せるアプリを、カメラアプリから「Instagram」「コードスキャナー」「拡大鏡」「なし」に変更できるため、いわゆるショートカットのカスタマイズ性が高いといえる。
iPhone 16 Pro MaxもXperia 1 VIもデジタルカメラのように扱える面があり、特にiPhone 16 シリーズは将来、ソフトウェアアップデートによりカメラコントロールを押し続けてフォーカスをロックできるようになる。長期的に使い続けると、両モデルに抱く印象が変わるかもしれない。
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