ソフトバンクオンラインショップの価格が若干見やすくなった。なぜ、そう感じるのか、どこがどのように変わったのか、少しだけ解説する。なお、記事内の価格は全て税込み。
前提として、ソフトバンクオンラインショップで取り扱うスマートフォンの販売価格は、他社と同様に機種によって異なる。この点は変わっていない。
では、どこがどう変わったのか、NTTドコモとソフトバンクの2キャリアが販売している「AQUOS R9」を例に見ていこう。
筆者が7月2日に撮影したソフトバンクオンラインショップのAQUOS R9の販売ページを見ると、「総額」という言葉が2度も使われ、一体、どれが一括価格なのか、もしくは割引後の価格なのかが分かりづらい。
12月26日現在は、販売価格という枠内に一括価格、その下の「新トクするサポート(プレミアム)なら」という枠内にプログラム利用時の負担額が記載され、7月2日時点での表記に比べて分かりやすくなっている。
一方、最終的な負担額の表記については、まだ理解しづらい感がある。
ドコモオンラインショップは、一括価格、端末購入プログラムを利用した場合の実質負担額、分割払いの内訳を個別に明記しているのに対し、ソフトバンクオンラインショップでは、これらを確認しづらい。
AQUOS R9の販売ページには、「お支払い総額が43,240円」とあるが、これは最終的な負担額ではない。
AQUOS R9は、短期間で機種を交換する人に向く、新トクするサポート(プレミアム)を利用できるが、ソフトバンクオンラインショップには約1年後に返却した場合の実質負担額と、その内訳が明記されていないので注意が必要だ。
実際には、新トクするサポート(プレミアム)の利用条件に含まれている「あんしん保証パック」の利用料1万2870円(990円×13回)、「早トクオプション」の利用料(1万2100円)が別途発生するため、3万1140円(1〜12回:2595円/月)に加算したほうがいい。単純計算で5万6110円となる。
ソフトバンクオンラインショップでは、MNP制度を利用して他社から乗り換えた上で端末を購入すると、「オンラインショップ割」という割り引きを受けられる。
5万6110円からオンラインショップ割の割引額である2万1984円を差し引いた金額、3万4126円が、他社から乗り換えた上でAQUOS R9をソフトバンクオンラインショップで購入し、約1年後に返却した場合の実質的な負担額となる。
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