Siriに回答を求めると「Use ChatGPT」という欄が表示される。こちらをタップすることで、ChatGPTによって生成されたテキストが表示される。ただし、英語で発話する必要があり、生成も英語なので使う人を選ぶだろう。指示の仕方によっては、出力を日本語に翻訳させて使うこともできるが、少し手間がかかる。
なお、「設定」アプリの「Apple Intelligence & Siri」にある「EXTENSIONS」の欄に「ChatGPT」という項目があり、ここから使用しているChatGPTのアカウントとの連携操作が行える。筆者は有料版の「ChatGPT Plus」を契約しているので、ログインすることでChatGPT Plusとして連携されるようにしている。
セットアップ後、設定アプリの画面には、さらに「Upgrade to ChatGPT Plus」の欄が表示される(画像=左)。もしChatGPTのアカウントで有料プランなどを契約している場合には、ここから連携しておこう(画像=右)
例えば、Siriを起動して「Tell me the difference between leek and green onion(リークとグリーンオニオンの違いを教えて)」と口頭で指示。表示された「Use ChatGPT」をタップ(画像=左)。両者の違いについての説明文が生成された(画像=右)iPhone 16シリーズでは、新搭載の「カメラコントロール」ボタンを使った「Visual Intelligence(ビジュアルインテリジェンス)」が利用できるようになったこともトピックだ。
同機能は、カメラコントロールを長押しすることで起動する。あとは被写体にカメラを向け、画面上のボタンで「Ask」か「Search」のどちらかを選択する。
「Ask」を選んだ場合には、ChatGPTによって被写体を解説する説明文が生成された。「Search」を選んだ場合にはGoogleの画像検索が起動した。なお、「Ask」を選択した場合には、追加の質問なども送信できる。例えば、食べ物を写して、「Ask」を選択して結果が表示されたら、「How much calories does it have?(カロリーはどれくらいありますか?)」と聞けば、それに対する回答も生成されるといった具合だ。
iPhone 16のカメラコントロールを長押しし、起動したVisual Intelligenceの画面で「Ask」をタップ(画像=左)。ChatGPTが被写体を解説した文が生成された。内容は機種の指定などではなく、要するに「MagSafeの跡が付いているね」のような分析だった(画像=右)
また、納豆のパックを開いた状態でAskを実行してから、さらに「Hou much caloris does it have?(カロリーはどのくらい?)」と尋ねた場合(画像=左)。それに対する回答が生成された(画像=右)こうしたApple Intelligenceの機能は、使い方によっては時短につながったり、コミュニケーションをリッチにするだろう。ただし、本稿で紹介したように、言われなければ気付かないでスルーしてしまいそうなものも多い印象だ。対応機種であるiPhone 15 ProシリーズおよびiPhone 16シリーズをお持ちの方は、もし興味があれば手元の端末を用いて、一度実際に操作してみると、今後のアップデート内容を把握する意味でも、現状の機能の全体像や使用感を把握しやすいと思う。
日本のiPhoneで「Apple Intelligence」を有効化してできること<前編>
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