povoは「究極的にはメイン回線」に TikTokやInstagramと提携する狙い、ローソンで「ギガ復活」の反響は?(2/3 ページ)

» 2025年03月12日 15時50分 公開
[房野麻子ITmedia]

povoはサブ? メイン? 究極的にはメインになりたい

―― povoは、サブ回線で生きる道を狙っているのか、それともメイン回線になりたいのでしょうか。

秋山氏 究極的にはメインになりたいですが、サブ回線として使っていただけるように、基本料を0円にしています。

 auにMNPしてもらうときには、いろいろな道筋がある。auっていいなと思ってもらうとか、お店に来てもらうとか、Webサイトを訪問してもらうとか。そしてどこかでコンバージョンする(成果が出る)。そういう道筋があってユーザーを獲得しているわけですが、サブ回線という風にするとデータがちゃんと取れるわけです。ユーザーの行動が可視化される。お試しから入っていただくことでデータが可視化され、エンゲージメントが取れているということになる。そういう捉え方をしています。

povo KDDI eSIM インタビュー 基本料を0円とし、使いたいときだけ、データ容量やかけ放題のトピックを追加するpovo。サブ回線を狙ってこのような設計となっているが、究極的にはメイン回線として使ってもらいたいようだ

 そのため、最終的にはメインですが、お客さんに入っていただく道筋は間違っていないと信じています。見えないより見えた方がいい。

 では、メインになったときに、本当にずっとpovoでいいのか? というのは、さまざまな議論があります。KDDIは、多様なプロダクトを保有していますので、どう使っていただくかということもある。最終的にはauやUQ mobileにスムーズに行っていただけるようにしないといけないと思います。今はそこまで作り上げていませんが、考え方としては最初から変わっていないところです。

povo Data Oasisのひんぱんなログインは「わざとではない」

―― povo Data Oasisで、毎回ログインするのが面倒です。あれは意図した仕様ですか。

秋山氏 いいえ、違います。1カ月に1回くらいでいいはずですが、人によりけりです。わざとではないです。ご非難があるのも重々承知していますが、povoのアプリ内でできるようにしていないのは、私なりの思いがあるからです。

 ローソンさんは大事なパートナーで、パートナーさん向けのサービスでpovoを宣伝するような形は、広告のように見えてあまり上品ではない。むしろ、われわれは自我を消して、povoではなく、「これはローソンさんのためのコネクティビティです」「これはABEMAさんのためのコネクティビティです」という風に見せるべきなのではないか? 思っています。

 だからこそ、組み込み型のテクノロジーを使っていますが、あえて別のSDKベースでやっています。ただ、毎回ログインするのが面倒という批判があるのはよく分かっています。ちょっとどこかで考え直してもいいかなとは正直思っています。まだ始まったばかりなので、ガンガン直していきます。

―― 入店するとデータ容量が自動で付与されるようなものは、この取り組みの中ではあまりよろしくないという考えでしょうか。

秋山氏 いや、よろしくないわけではないと思います。ここで目指すべきものは、お客さんにローソンに行っていただくこと。ローソンさんのフットプリント(影響が及ぶ範囲)が増えて、トラフィックがどれだけ増えるか。そのためには自動付与にした方がいいというデータが出てくれば、そうした方がいい。そこにあまりこだわりはないです。

povo KDDI eSIM インタビュー ローソンへの入店でデータ容量が自動で付与されるpovo Data Oasis。実際は、ユーザー側で付与の手続きを行う必要があり、その都度ログインしなければならない

―― DMMモバイル Plusのような形が理想ですか。

秋山氏 そう思っています。ただ、パートナーさんによっては「ちゃんとpovoと言った方が、お客さんに分かりやすい」というケースもあります。

 povoはサブ回線として入る前提になっていて、キャリアフリーのコネクティビティを目指しているので、どのキャリアでも使えるコネクティビティというポジショニングにしたいと思っている。こういう戦略の中で、povoの名前を出していくのは避けたいと思っています。

―― 先日、KDDIが法人向けに、製品やサービスと通信を一体化する「ConnectIN(コネクティン)」を提供されました。コンシューマー向けはpovoの仕組みを入れるようなものを考えていきたいという話だったと思いますが。

秋山氏 具体的な話ができる段階ではありませんが、何ができるか議論をしているところです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. iOS 27は「iPhone 11」以降で利用可能 iOS 26から据え置きで過去最大のiPhoneに対応 (2026年06月09日)
  2. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  3. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【6月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2026年06月08日)
  4. 「iOS 27」はアプリの起動速度が30%高速、最適な通信切り替えも iPhone 11やiPhone SE(第2世代)も対応 (2026年06月09日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. JR東日本が2027年春から「二次元コード乗車券」を導入 近距離券売機での磁気券は順次廃止へ (2026年06月09日)
  7. IIJmioのスマホ大特価セール 中古「iPhone SE(第3世代)」が4980円、「OPPO Reno11 A」が9980円など (2026年06月09日)
  8. WWDCで「折りたたみiPhone」に言及なしも、Apple版「大画面×AI」に期待できるワケ (2026年06月09日)
  9. 次世代の「Siri AI」発表 ユーザーを理解した応答が可能、表現力も向上 26年後半に英語から対応 (2026年06月09日)
  10. 「それ、家じゃダメなの?」──スタバ長時間滞在に冷ややかな目 “スマホ操作”に“PCで仕事”も (2026年06月07日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー