povoは「究極的にはメイン回線」に TikTokやInstagramと提携する狙い、ローソンで「ギガ復活」の反響は?(3/3 ページ)

» 2025年03月12日 15時50分 公開
[房野麻子ITmedia]
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「ギガチャージカード」の売れ行きは? チャージ分を現金払いできる

―― ローソンで販売されている「ギガチャージカード」の売れ行きはどうですか?

秋山氏 想定通りぐらいで売れています。あまりマーケティングしていませんが、3月中旬ぐらいからアクセルを踏んでいく感じです。

 当然、ローソンさんの販売に貢献したい、お客さんにローソンさんに来てほしいというのはありますが、povo的には、今まで基本的に支払いはクレカだけでしたが、現金でも買えるようにした。長年、言ってきたことがようやくできた。それが伝わっていけば、povoのお客さんが増えてくるだろうと思います。他社のギフトカードを見ても地味ですが、ボリュームはすごい。地道にきっちりやっていこうと思っています。ちょっといやらしい話ですが、povoにとっては数字が上がっていくところもあるだろうなと。

povo KDDI eSIM インタビュー ローソンで販売されている「ギガチャージカード」のイメージ。povoの支払い手段は基本的にクレジットカードに限られるが、コンビニでのギフトカードチャージなら現金払いが可能だ

 あと、言っていることと相反するかもしれませんが、日々、お客さんの目に見えるところにあることは大事なことかな、と思って期待しています。

―― 購入した人の属性は見えていますか。

秋山氏 実は、まだちゃんと見ていないです。ただ、既存のお客さんか新規のお客さんかでいうと、大体半々ぐらいです。

povoはKDDIがグローバルに行くための商材

―― 先日、人事異動が発表されて、秋山さんは3月いっぱいでKDLの社長を退任し、KDDIに戻られます。KDLをリードしてきた立場として、ご自身で100点満中、何点だと採点されますか?

秋山氏 60点ぐらいかなと思っています。ちょっとリスクの高い事業ではありましたが、一応軌道に乗ったっていうところで。僕がどうのこうのじゃなくて、一緒にやったチームがすごく頑張ってくれたので、ここまで来れているのだと思います。

 イノベーションは、2弾、3弾とやっていかなきゃいけないので、そういう意味ではまだ道半ばです。次の社長(グローバルコンシューマ事業本部 グローバルコンシューマ事業開発本部長 濱田達弥氏)も経験豊富な人間ですし、チーム自体のスキルが上がってきている部分もあるので、povoもどんどん発展していくだろうと思います。

―― やはりグローバル系の方が社長になるんですね。

秋山氏 やはり、KDLとしてもKDDIとしても、povoをグローバルに持っていかなければならない。KDDIがグローバルに行くための商材として使っていくので、グローバルで動ける人間が引っ張っていくというのがKDDIの考えなのだと思います。



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