Google Japanから日本版の正式発表はないものの、既にモデル別の仕様はヘルプページにアップされており、FeliCaを搭載した「G3Y12」の存在も確認できる。Google Storeにも、「発売予定」と記載されていることから、遠くない時期に何らかのアナウンスはあると見ていいだろう。海外でも4月の発売を予定しているため、その間に何らかの動きがある可能性は高そうだ。
日本では未発表だが、ヘルプページでは既に仕様が開示されている。FeliCaも引き続き搭載する(※海外の製品ページとサイズの数値が異なるが、Google Japanによると、海外の製品ページの情報が正しいとのこと)コストパフォーマンスに優れたPixel aシリーズは、Pixel全体の売れ行きをけん引してきただけに、Pixel 9aも注目すべき1台といえる。ただ、ドコモの取り扱いが再開し、Googleがシェアを大きく伸ばした2023年から一転、2024年は販売数やシェアが減少している。IDC Japanが3月7日に発表した調査によると、Googleのシェアは8.7%で3位につけているが、前年比で18.2%と出荷台数を大きく減らしている。
2位のシャープに0.2ポイント差まで肉薄していた2023年とは異なり、その差が広がっている格好だ。逆に、FCNTを傘下に収めたレノボが、モトローラとの合算でシェアを6.2%まで伸ばしており、Googleに近づきつつある。スマホ市場全体は前年よりも拡大しているため、Googleのシェアが他社に奪われたことになる。理由の1つとして大きいのは、円安ドル高の為替相場を反映し、Pixel aシリーズが値上げされたことだろう。
実際、Pixel 7aのときには6万2700円と手の届きやすい価格だったが、Pixel 8aでは7万2600円と1万円近く値上げされている。米国での価格は、2機種ともPixel 8aと同じ499ドルだったことを踏まえると、これは為替レートを反映した結果と見て間違いないだろう。Pixel 7aは1ドル約114円と、当時の為替レートより大幅に安く設定されていたが、Pixel 8aではそれが1ドル約132円まで上がってしまった格好だ。
それでも、現状の為替レートである1ドル=149円よりは安めに設定されているが、もともとコストパフォーマンスが非常に高かっただけに、“価格ブースト”が切れた形で売れ行きが鈍っている。2024年はガイドライン改定で、端末単体割引に規制が入った影響もあったはずだ。国内での販売にあたっては、Pixel 7aのときのようなお得感をどう出していけるかが課題になりそうだ。
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