日本では中古スマートフォンの利用率が約6%にとどまっているという調査結果もあり、海外よりも利用が進んでいないのが現状だ。Assurant Japanとしては、中古端末整備の自動化システムを活用しながら、「中古市場を活性化させて、健全なものにしていく」と藤本潤一社長は話す。
石谷氏は、日本市場でのミッションとして「端末処理コストを最小化すること」「最小限のコストで利益を最大化すること」「キャリアやメーカーのCPO、認定中古品に対して、高品質なものを安定した在庫で提供すること」を挙げる。日本でも「ビジョントンネル」と呼ばれる整備機材を導入しているが、海外同様の完全自動化までは至っていない。今後は、米国で実績のある完全自動化システムを日本にも導入し、「1〜2年の短期で実現したい」と石谷氏は意気込む。また、日本の中古端末に対して高い品質を求める事業者が多く、そうした日本独自の基準も定義して、完全自動化のプロセスに盛り込んでいく。
なお、Assurant Japanではスマートフォンのバッテリー交換は行っていない。海外では、メーカーが認証したパーツをOEMから提供してもらい、バッテリーを交換も行っているという。一方、日本では、バッテリーを交換すると技適(技術適合基準)から外れて電波法に違反する恐れがあるため、バッテリーを交換するには、総務省が定めた登録修理業者に登録する必要がある。Assurant Japanは現時点では登録修理業者ではないが、今後は「そうした流れをスタートしていきたい」(藤本氏)とのことで、登録修理業者としてバッテリーの交換も行っていく意向もあるようだ。
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