今日から始めるモバイル決済

クレカの「サイン決済」が原則できなくなるワケ 4月以降はユーザー/店舗にどんな影響がある?(2/3 ページ)

» 2025年03月29日 10時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

なぜ暗証番号スキップ(PINバイパス)が廃止されるのか

 では、なぜサイン決済が3月末で原則廃止となるのか。ここからは、利用者の視点で解説していく。クレジットカードの業界団体である「日本クレジット協会」は2025年4月から、「暗証番号の入力がないクレジットカードは(原則)利用できなくなる」と案内し、主に安全面について次のように言及している。

 「お店でのカード不正利用の防止、お店のイメージアップ、カード会員様の安心・安全なクレジットカードライフのためにも、暗証番号入力を推進しましょう」(日本クレジット協会)

クレジットカード サイン 暗証番号 PINバイパス クレジットカードの業界団体である「日本クレジット協会」は、「暗証番号の入力がないクレジットカードは(原則)利用できなくなる」と案内し、不正利用の防止などにも触れ、暗証番号入力を推進したい考えを示している

 日本クレジット協会が2022年に実施した消費者意識調査によると、サイン決済ができなくなった場合に困る人は約3割で、前回の調査からほぼ変わらないという。

クレジットカード サイン 暗証番号 PINバイパス 日本クレジット協会が2022年に実施した調査では、サイン決済ができなくなった場合に困る人は約3割だった。画像は日本クレジット協会の「調査結果のまとめと今後の方向性」という資料より引用

 さらに、「カード会員の8割超が暗証番号を知っている」とし、暗証番号を忘れる人はほとんどいないということを裏付けた。加えて、カード会員の8割近くが「カードを偽造されにくい」「カードを悪用されにくい」という安全性のメリットを評価しており、カード会員のセキュリティへの関心が高いとしている。

 サイン決済は、暗証番号を忘れてしまったときにも利用できる手法だった。そして、不正利用された場合、筆跡確認が可能だが、第三者がカード所有者本人の筆跡をまねしてしまえば、筆跡確認は意義をなさない。仮に所有者本人であっても、サインを誤ってしまい訂正したり、後から上書きしたりしたりすれば、そのクレジットカードを使用できない。

クレジットカード サイン 暗証番号 PINバイパス 8割超が暗証番号を知っており、カード会員の8割近くが安全面から暗証番号を支持しているという。画像は日本クレジット協会の「ICクレジットカードの正しいお取扱いについて」というページより引用

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月09日 更新
  1. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
  2. “折りたたみiPhone”だけじゃない もうすぐ開催のAppleイベントで登場する新製品のうわさを総まとめ (2026年09月08日)
  3. 折りたたみiPhoneは30万〜40万円超に? ダミー画像から見えたスペックと品薄の懸念 (2026年09月07日)
  4. ドコモの純正スマートウォッチがAmazonで14%オフの約6000円に 心拍や睡眠の測定も可能 (2026年09月08日)
  5. なぜLINEは“ちょっとした気遣い”で重宝された「ミュートメッセージ」を有料化したのか? (2026年09月08日)
  6. 「おサイフケータイ」のリセット方法を改めてチェックする(新しめの機種限定) (2026年09月07日)
  7. 3COINSで1320円の「コイル充電ケーブルAtoC」を試す 伸縮式よりも“ラフ”に扱えて便利 ただしキーボードにはアンマッチ? (2026年09月08日)
  8. 車内を大画面エンタメ空間にする「VANBAR ディスプレイオーディオ」がセールで20%オフの2万8777円に (2026年09月08日)
  9. 「Pixel 6a」で製品起因が疑われる発火事故が発生 消費者庁が「消費生活用製品の重大製品事故」として公表 (2026年09月07日)
  10. パスポート型折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold8」と「HUAWEI Pura X Max」の実機比較で見えてきた違い (2026年09月07日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー