誤解を招かないように補足すると、サイン決済が原則廃止されたからといって、全てのクレジットカード決済で暗証番号の入力が必須になるわけではない。海外では主流になり、日本でも導入が広がる「タッチ決済」では、一定額以下の支払いであれば本人認証なしで決済が可能だ。
利用時の上限額は、店舗やクレジットカードブランドによって異なるが、一般的には1万5000円未満であれば暗証番号の入力なしで決済できる。ただし、1万5000円を超える決済では、必ず暗証番号などの本人認証が求められる。
では、クレジットカードの暗証番号を忘れたら、決済できないのだろうか? 先述の通り、一部を除いて暗証番号は基本的に必要だ。そのため、暗証番号が分からなければ決済できない。また、クレジットカードの暗証番号を一定回数以上間違えると、セキュリティ上の措置としてカードがロックされ、利用できなくなってしまう。暗証番号に不安がある人や忘れてしまっている人は、決済前に確認しておくと安心だ。
例えば、楽天カードの場合は、楽天e-NAVIサービス内の「カードの暗証番号の照会」で確認できる。その際、暗証番号の照会にはカード裏面に記載されている3桁(American Expressは4桁)のセキュリティコードが必要になる。
自動音声専用ダイヤル0120-30-6910からも照会できる。「3」の各種照会を選択し、「カード番号」「生年月日」を入力した後、「5」のカード暗証番号の照会を選択すると、暗証番号を照会できる。
PayPayカードの場合は、PayPayアプリかWebサイトから手続きできる。PayPayアプリでは、暗証番号の確認(郵送)を開いて、届け先住所を確認し、「郵送を依頼する」をタップする。Webサイトでは、会員メニューの「管理」→「暗証番号の確認(郵送)」の順に進む。手続き完了後、カードの暗証番号が記載されたハガキが1週間程度で郵送される。
このように、クレジットカード所有者が自筆のサインをすることで決済が承認される「サイン決済」は、長年に渡り利用されてきたが、より安全で効率的な決済手段の普及に伴い、この方式は役目を終えるようだ。暗証番号を覚えていない人は、今のうちに確認しておくことをオススメする。
「楽天カード」は何が違い、どれがお得? プロパーカード4種類を比較してみた
「dカード GOLD」「au PAY ゴールドカード」「PayPayカード ゴールド」の違いは? その特徴を徹底比較
JRE POINTをお得にためられるクレジットカードは? おすすめの3つの紹介
PayPayの「他社クレカ使用不可」は本当に改悪? メリットとデメリットを考えた
Galaxy専用「Samsung Wallet」日本上陸 2月25日にサービス開始 「PayPay」「Vポイント」「Ponta」にも対応Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.