自宅で体験できるバーチャル万博もNTTグループが手掛けている。NTT、NTTドコモ、NTTコノキューの3社は、未来社会ショーケース事業「大阪・関西万博バーチャル会場」のプラチナパートナーとして、「EXPO 2025 バーチャル万博 〜空飛ぶ夢洲〜」アプリを提供開始した。
このアプリは夢洲会場を3DCGで再現し、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)技術を活用したバーチャル会場を構築している。実際に会場に来られない人や世界中の人々が参加できる「インクルーシブな万博」を目指したものだ。
バーチャル空間内には実際のパビリオンの外観が再現されている。160を超えるパビリオンの設計資料を元に忠実に再現したもので、内部の展示は出展者それぞれが作り込んでいるという。万博の象徴となる大屋根リングは、ブルーのリングにアレンジされている。
このアプリはPC、スマートフォン、VRグラス向けに開発されており、いずれのプラットフォームでも同じコンテンツを体験できる。NTTコノキューによれば、万博のために独自に開発した専用プラットフォームで構築されているという。
「バーチャルNTTパビリオン」では「Another Me Planet」と名付けられた体験を提供。ユーザーは自分自身の「Another Me」を生成し、未来の職業に就いたもう1人の自分からNTT研究所の音声合成技術を使った自身の合成音声メッセージを受け取ったり、NTT版大規模言語モデル「tsuzumi」との対話を体験したりできる。
また、「NTTドコモルーム」では、「ミライストリート」「ミライハウス」「ミライギャラリー」という3つの空間で構成された未来体験を提供する。学生からのアイデアとドコモの「FEEL TECH」(五感を共有する技術)を組み合わせた未来の街が再現され、NPCとの交流によりリアルな未来生活を垣間見ることができる。
バーチャル空間では、来場者がパビリオン限定のデジタルアイテムを入手して着用したり、記念撮影をしたりできる。
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