2025年、3台に1台が生成AI搭載スマホに 中価格帯のモデルにも広がる見込み

» 2025年05月08日 15時11分 公開

 カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケーは、5月8日に2025年スマートフォングローバル市場の生成AI(GenAI)搭載スマートフォン出荷台数は4億台を超える見込みだと発表した。2024年のAI搭載スマートフォンは5台に1台だったところ、3台に1台になると予測する。

カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー スマートフォングローバル市場のブランド別生成AI搭載スマートフォン出荷量予測(左)と生成AI搭載スマートフォンの市場成長度/地域別(右)

 チップセットの進化と高効率で実用に耐えつつ軽量な大規模言語モデル(LLM)の成長で、GenAI機能は高価格帯機種では標準的、2025年からは中価格帯機種へも広がると予測。Apple(Apple Intelligence)とSamsung(Galaxy AI)が黎明(れいめい)期のAIスマートフォン市場を寡占し、2026年後半から2027年前半にかけてより広く普及すると推測している。

カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー Apple Intelligenceのイメージ

 Xiaomi、OPPO、vivo、HONORなどの中国メーカーが中価格帯機種セグメントのスマートフォンへ生成AIを広げていくと考え、高コストパフォーマンスの生成AI 搭載スマートフォンが主流になると予測。出荷の伸びは加速する一方、Appleのシェアは中期的には大きく減少するとしている。

 生成AI搭載スマートフォンの出荷はまず北米、西欧、中国市場が支えると指摘し、先陣を切ってリードしている北米地域は2024年に出荷されたスマートフォンのほぼ半数が生成AIを搭載。同社は2028年にはシェア82%に上ると推測し、西欧でも同じようなペースで普及が進むと考える。中国国内メーカーもAI搭載に積極的であるため、メーカー間の激しい競争が中価格帯機種への先進AI機能の搭載競争につながり、他の市場より速いペースで普及が進むと予測する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月05日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  3. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  6. サイゼリヤの“注文アプリ”が賛否を呼ぶ理由──「使いやすい」「紙メニュー前提」など多様な意見 (2025年11月23日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. Z世代で“友人のInstagramアカウント乗っ取り”が流行? いたずらで済まない不正アクセス禁止法違反 保護者が注意すべきこと (2025年12月04日)
  9. NTT系初の耳をふさがない集音器「cocoe Ear」発表 補聴器でない理由、AirPods Proとの違いは? (2025年12月03日)
  10. Googleで最も検索されたワードは何? 2025年のランキング発表 (2025年12月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー