また、2026年度にはスマートフォンにカード型のICOCAをかざしてWesmo!からチャージをする機能も提供予定。現時点では、WESTERポイントをチャージできるかどうか未定ということだが、いずれにしても子供のICOCAカードに親がチャージする、といった使い方もできるだろう。
WESTERアプリやWESPOアプリとの連携も想定されており、それぞれのアプリからWesmo!を呼び出して素早く支払いができるようにした。
さらにWesmo!での決済をすると、「どの店で、いつ、誰が決済したか」が分かるため、これを「ほぼリアルタイム」に収集することでデータ連携によるマーケティングにもつなげる。
特にこのデータを活用した近隣への集客、ユーザーの回遊性の向上を図ることが狙いで、「昼時にランチの支払いをした」人がいれば、次にカフェに寄ることを想定してクーポンなどで提案をして、WESTERアプリでナビゲーションする、といった具合に、サービス連携によって地域の活性化にも寄与したい考え。
このリアルタイム性を生かしたスタンプ機能も用意し、例えばキャンペーンに活用するなども行う。
WESTER会員は1000万人を突破し、関西圏での利用者は拡大している。これをさらに拡大するためには、従来のクレジットカードとICOCAだけではなく、「決済に伴うデータを活用して価値を届ける重要性を感じている」と同社。ICOCAだけでは日本全国に価値を届けられないとして、JR西日本沿線以外での利用拡大も目指したことが、新たな決済サービスの開発につながった。
主力はJR西日本管内だが、「多くの人は複数の決済サービスを使い分けており、その選択肢の1つになる」ことを目指し、たまったWESTERポイントで他のエリアに行ったときの買い物に使ったり、少しずつためたWESTERポイントを関西出張の際に利用したり、といった使い方などを想定する。
「JR西日本経済圏といわれると、JR西日本エリアというイメージになってしまうが、西日本を起点に、日本中とどうコミュニケーションを取っていくかが課題」。そう同社は指摘し、サービスを拡大しつつ、ワクワクするような体験の提供など、独自性を提供することで、全国での利用拡大を図りたい考えだ。
JR西日本は、四国や九州でもWESTERの促進を図っており、まずはこうした方向から展開していくことになるだろう。その後、いかに関東、東北へとつなげていくか、JR東日本の牙城でもあり、今後の戦略をどう描くかが、Wesmo!成長の鍵となりそうだ。
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