続いて、大阪・関西万博へ向かう際に知っておきたい基本情報やアプリ、スマホのモバイルバッテリーに関する情報を紹介していこう。
会場の面積は、関東で例えると西新宿の一帯に相当する。テーマパークで例えるとランドとシーの合計ほど、関西ならUSJの1.5倍ほどとなる。パビリオンなどの数は180以上もあり、開場時間は9時から22時までと長めだが全体を楽しむには数日が必要になる。
もし関東から来て1日だけ来場した場合、全体を歩き回って予約施設を2〜3館ほどと、その他のイベントや展示をいくつか見るのが限界だろう。アトラクション的な楽しさは少ないが、世界各国や日本のイベントや食、技術が凝縮したお祭り感や、旅行好きの人は数日間の来場や通期パスの購入を考えよう。
実際に来場する際は、スマホのモバイルバッテリー、アプリでのチケット購入、施設予約、といった準備が必要になる。また、会場では軽量かつ長距離を歩ける装備が必要だ。これらを確認する、しないで来場後の快適さが大幅に異なる。
実際に万博へ行くなら、スマホを充電する大容量モバイルバッテリーと充電ケーブルが欠かせない。これから購入するなら、早めに「USB PD対応かつ容量1万mAh以上」のモバイルバッテリーを購入し、すぐに開封してモバイルバッテリーをフル充電しよう。もちろん、「充電ケーブル」も忘れてはいけない。
実際に来場すると、記念撮影やSNS送信、施設入場やキャッシュレス決済、アプリでの案内、待ち時間の暇つぶしとスマホを利用する機会は非常に多い。さらに、夏の日中屋外でスマホを操作するとバッテリー消費がさらに大きくなるので、できれば省電力効果が高いダークモードに変更して利用することをお勧めする。ガジェット好きなら撮影用スマホやデジカメを持っていき、メインスマホを操作する機会を減らすのも手だ。
もし会場内でバッテリー不足になった場合、解決手段はかなり限られている。
まずは、モバイルバッテリーレンタルの「ChargeSPOT」を利用できないかを確認しよう。このサービスでは、充電済みの容量5000mAhのケーブル付きモバイルバッテリーを借りられる。スポットは、会場の東ゲートと西ゲートの横で来場者向けレンタルサービスを提供する「ビジョン」ブースに置かれている。ここでは充電済みモバイルバッテリーの販売も行っており、ChargeSPOTのバッテリー貸し出し数がなくても解決する場合がある。
会場内のコンビニ(ローソン、セブンイレブン、ファミリーマート)だが、街中の店舗と違って今のところChargeSPOTは置かれていない。新品のモバイルバッテリーを購入できる場合もあるが、新品はバッテリー残量が少なめの場合もあるので注意したい。万博のお土産を取り扱う店舗では、モバイルバッテリーに関連したグッズは見られなかった。レンタルサービスの提供や、万博限定モバイルバッテリーのような製品の追加を期待したい。
会場の充電設備を利用することは現実的ではない。電力館と未来の都市館前にはQi対応充電器付きベンチはあるが、ワイヤレス充電なのでかなり低速だ。夏場は熱で充電が進まない恐れもある。パソナ館前や会場西側のベンチOPTree2に充電用USBポートがあるが、ケーブルがないと充電できない。ラウンジ施設のデジタルウォレットパークは、利用に万博独自のポイントと予約が必要になる。
結論としては、万博にモバイルバッテリーと充電ケーブルは必須だ。出発後に忘れたことに気づいたら、途中の駅やコンビニで「ChargeSPOT」や「充レン」をレンタルして持っていこう。新品のモバイルバッテリーを購入してすぐに使う場合は、購入直後のバッテリー残量が50%前後やそれ以下の場合もあるので注意したい。
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