―― 電車に乗っても、絶えず、スマホを片手にスマホから目を離さない状況を目にする。スマホ依存に対する意見があれば教えてほしい。
最勝寺氏 子どもたちに向けての取り組みとして、KDDIスマホ・ケータイ安全教室の中で、スマホや携帯の長時間利用への注意喚起を行っている。長時間利用による日常生活や健康へのリスクなどを説明し、メリハリの必要性、ルール作りとルールを守ることの大切さ、フィルタリングなどの時間制限機能などを上手に使うことをお伝えしている。
今後も社会情勢を踏まえながら、安全安心にご利用いただくための啓発活動に力を入れていきたい。
―― セキュリティ分野でNECとの協業を発表した。ラックを子会社化した中で、具体的な取り組み内容を教えてほしい。
代表取締役執行役員副社長 ビジネス事業本部長 桑原康明氏 企業に対するサイバーセキュリティの攻撃が増えており、年末年始に鉄道会社や航空会社で被害が出た。これらの環境を踏まえ、サイバーセキュリティを一層強化していかないといけない。ネットワークとセキュリティは一体的に提供する必要がある。
そこでラック社を100%子会社にして、一体的に提供していく。攻撃に対しては、ジェイソック(JSOC)という日本最大のセキュリティオペレーションセンターを活用して防いでいきたい。
NECとの協業は検討に入った段階だが、もっと強化していく必要がある。日本企業は海外サプライチェーンや拠点が多いので、この守りをしっかりしていくには、両者でやっていくのがいいだろうと。セキュリティの情報をたくさん持っておくのが重要。そういう意味では、NECと協業することは大変意味がある。
―― 携帯電話のサポートが有料化された。通信料金を値下げすることは検討しているのか? また、株主に対する特典はあるのか。
取締役執行役員専務 パーソナル事業本部長 竹澤浩氏 株主様には中長期的に株式を保有いただき、関連サービスのご利用を通じて、当社の事業に対するご理解を深めていただきたい。通信料金の値下げという話があったが、昨今、いろいろなところで電気代やパートナー様の労務費が非常に高騰していて、われわれの生命線である、通信を安定的に提供するコストが膨らんできている。
引き続き投資をしていくために、私どもは未来への投資とお客さまへの還元を、いかに回していくかを考えている。先日、新しい価値をお客さまに提供するとともに、サービスおよび一部の料金の改定を発表した。持続的にみなさまにサービスをお届けするために、必要な改定だと思っている。株主やお客さまの皆さんに関しては、お得な付加価値サービスを含めてご提供を続けて参りたい。
松田氏 先ほど、(Opensignalから)「つながる体感世界ナンバーワン」という評価を得たことを申し上げたが、これは、過去にしっかり投資した結果が現れている。それを、適切な対価につなげていく。今まで以上にサポートさせていただくことで対価をいただき、好循環を回していきたい。
―― 高齢者に対する見守りについて。見守りデバイスが会話を総合的に検知して、身体の衰えをAIで分析して、高齢者のご家族にデータとして提供することはできないか。
竹澤氏 当社では、コンセントに挿すと、そのお客さまの動きが分かるような、見守りセンサーのようなデバイスを商用化している。一方で、AIによってお客さまの行動パターンを把握して、ご家族の方に提供するところまで踏み込んだ形では、まだ余地があるとご意見を聞かせていただいた。次のサービスやデバイスの開発に生かしていきたい。
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