SNSで副業を呼びかける投稿には、さまざまなものがあります。少しずつ手口を変えながら、同様の詐欺が行われています。
今回の「ネットショップ副業」は、「タスク詐欺」の新たな手法と言えそうです。タスク詐欺とは、「スクリーンショットを撮るだけ」「“いいね”を押すだけ」などの簡単なタスクで稼げるとうたい、理由を付けて送金を要求された上に、報酬は得られないという手口の詐欺です。
国民生活センターによると、2024年9月の時点で相談件数が増加の一途をたどっています。
SNSでのアルバイト募集が全て怪しいわけではありませんが、あまりにも簡単に稼げる仕事や高額な報酬を提示している募集は、詐欺の可能性があると考えた方がいいでしょう。
また、今回のやりとりでも、途中で不審な点がいくつもあります。文章に関しても、丁寧だと思えば突然「理解した」というメッセージが送られてくるなど、通常の日本人同士の会話とは異なる文章が出てきました。
少しでもおかしいと感じたら、中断することが重要です。今回のやりとりをしている間、常に相手は急いで返信するように求めてきました。考える余地を与えないためかもしれません。途中で応答をやめたため、「ランチは食べた?」などの優しいメッセージも送られてきました。しかし、相手に気を遣って返信する必要はありません。
もしネットショップ詐欺に引っ掛かってしまったら、国民生活センターの消費者ホットライン「188(いやや!)」番か、警察相談専用電話「#9110」に相談してください。どちらも最寄りの相談窓口につながります。また、被害に遭って困っている人がいたら、これらの相談窓口を伝えることで被害の拡大を防ぐことができます。
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