AndroidとPixelに9月の月例アップデート 重大な脆弱性修正とPixelでは多数のバグ修正と改善も

» 2025年09月04日 09時28分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]
 pixel

 米Googleは9月2日(現地時間)にAndroidの、3日にPixelの月例セキュリティ情報の9月版を公開した。Pixelシリーズのスマートフォンでは、幾つかのバグ修正も行われる。筆者の端末(Pixel 9 Pro)での更新サイズは0.97GBとここ数カ月ではかなり大きかった。

 セキュリティ関連は、Android全体では4件の「重大」を含む113件の、Pixelでは23件の脆弱(ぜいじゃく)性が修正される。

 最も深刻な脆弱性は、Systemコンポーネントにおけるリモートコード実行(RCE)を引き起こす可能性のある重大なセキュリティ脆弱性「CVE-2025-48539」。この脆弱性は、追加の実行権限やユーザー操作なしにリモートで悪用される可能性がある。

 pixel 2

 また、「限定的かつ標的を絞った悪用が進行している可能性がある」脆弱性も2件(CVE-2025-38352とCVE-2025-48543)修正される。

 Pixelでは、多数の改善とバグ修正が行われる。対象モデルの多い順に紹介する。いずれも「特定の条件下での」問題を修正している。

適用デバイスがPixel 6シリーズ以降のすべてのモデル

  • オーディオ:システム安定性とパフォーマンスの一般的な改善
  • フレームワーク:Android Autoに接続し、USB-C経由で充電している際に電源ボタンが機能しなくなる問題の修正
  • システム:システム不安定性を時折引き起こす問題の修正

Pixel 6以降でPixel 10シリーズを含まないモデル

  • オーディオ:通話音声品質の問題の修正
  • オーディオ:システム不安定性やパフォーマンス低下を時折引き起こす問題の修正
  • 生体認証:指紋認証の認識と応答の一般的な改善
  • Bluetooth:Bluetoothの安定性またはパフォーマンスの問題の修正
  • フレームワーク:ユーザーが入力できなくなり、キーボードが応答しなくなる問題の修正
  • フレームワーク:クイック設定に第2言語が表示される問題の修正
  • フレームワーク:特定のUI遷移におけるパフォーマンスと安定性の一般的な改善
  • カーネル:安定性とパフォーマンスの改善
  • システム:システム安定性とパフォーマンスの問題の修正
  • システム:Pixelランチャーのクラッシュを引き起こす問題の修正
  • 電話:ネットワーク接続の安定性とパフォーマンスの一般的な改善
  • ユーザーインタフェース:Androidの安定性指標に影響を与えるクラッシュの修正
  • ユーザーインタフェース:クイックタップジェスチャーに関連するシステムUIでのJavaクラッシュの修正
  • ユーザーインタフェース:複数の画面やアプリでデバイスがタッチに反応しなくなる問題の修正
  • ユーザーインタフェース:長いスクリーンショットが時々コンテンツを複製する問題の修正
  • ユーザーインタフェース:ナビゲーションジェスチャーに関する問題の修正
  • ユーザーインタフェース:クイック設定(QS)シェードに関する問題の修正
  • ユーザーインタフェース:ホームボタンが確実に反応せず、ユーザー体験を損ない、アプリのナビゲーションを困難にする問題の修正

Pixel 8以降Pixel 9まで

  • カメラ:カメラの安定性とパフォーマンスの一般的な改善

Pixel 9シリーズのみ

  • バッテリーと充電:バッテリー残量表示の問題の修正

Pixel 10シリーズのみ

  • ディスプレイとグラフィック:アプリ内ブラウザでWebページから遷移する際に画面が黒くなる問題の修正

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