UQ公式Xアカウントが、「UQ公式Xを装った偽アカウントによるキャンペーン当選通知の報告を確認しております」と注意喚起を実施している。UQ公式アカウントは、「不審なアカウントからのDMや誘導リンクには、絶対にアクセスしないようご注意ください」と呼びかけている。
UQ公式アカウントが公開した、偽UQアカウントと思われる画像には、UQの語尾に「モバイルインフィメーション」という文字が並び、明らかにUQ公式アカウントと異なる。さらに、偽UQアカウントでは「ご当選おめでとうございます。3名様が当選となりました」と一般人のアカウントを指名し、あたかも本物の抽選に当選したかのような偽の告知を投稿している。
偽アカウントの概要欄には、UQからの情報発信を実施していることや、キャンペーンや特典の情報について通知するためのアカウントであることが明記されている。画像には公式アカウントや公式サイトから無断で転用したと思われる素材が貼り付けられ、キャラクターのピンクガチャとブルームクも無断で使用されているようだ。
こうした偽アカウントを発見した場合は、ただちにアクセスをやめた方がいい。リンクをタップして個人情報を入力する行為も絶対に避けよう。Xになりすましアカウントを報告することも可能だ。Xでのなりすまし行為はXルールで明確に禁止されており、他者や組織になりすましたアカウントは「誤解を招くアイデンティティ」や「虚偽のアイデンティティ」に該当する場合、永久凍結される可能性がある。
報告の方法については、自分や自社を詐称していると思われるアカウントがある場合には本人か正式な代理人が、他人の成りすましだと考えられる場合には第三者として、そのアカウントのプロフィール画面から直接報告することができる。なお、報告にあたってXアカウントを持っている必要はなく、利用者以外でも対応可能とされている。
有効な報告が受理されると、Xは当該アカウントを調査し、ルール違反が確認されればアカウントの凍結や修正を行う。Xは、ヘルプセンター(公式サイト)でアカウントの認証手続きとはこの報告制度は別物である点を補足している。
また、運営の痕跡がないユーザー名や凍結中のユーザー名の使用に対する個別の申請には、基本的に応じていないという。
この他、企業や商標に関わるケースでは、商標に関するポリシーに基づいて報告を行う必要がある。商標権が侵害されていると考えられる場合は、Xが調査を行うために必要な情報を添えて申請しなければならない。新規アカウント作成時に他者のメールアドレスや電話番号が不正に使用されていると疑われる場合には、サポートページで原因と解決方法を確認できるようになっている。
こうした偽の当選通知は、一般人の個人情報を入力させる手口が多い。Xを経由した手口の他に、メールやSMSで当選通知が送りつけらる事例も急増しており、だまされないように気を付ける必要がある。
例えば、奈良県の消費生活センターでは、「相手に連絡すると『当選金を受け取るため』と言われ、送金料や手数料との名目で金銭を要求されたりクレジットカード情報などの個人情報を聞き出され、悪用されたりする恐れがあります。お金を支払ってしまうと取り戻すのは困難です。実在する事業者や公的機関を騙ってメールが届く場合もあるので注意が必要です」などと注意喚起を実施している。
さらに、「メールに表示されているURLをタップしないようにしましょう。フィッシングや架空請求などのトラブルにつながる恐れがあります。迷惑メール対策として、各携帯電話事業者やプロバイダ事業者が提供するフィルタリングサービスや、セキュリティソフトを活用しましょう」と注意を呼びかけている。
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