Galaxy Z TriFoldは開けば10型のタブレットとなるが、UI(ユーザーインタフェース)はやや独特だ。例えば、カメラは横向きではなく標準で縦向き表示となる。縦写真や縦動画が流行っていることから、このようなUIになっているのだろうか。もちろん本体を縦向きにすれば横写真が撮れるので不自由さは感じない。
さて10型の最大の利点はアプリの分割表示だ。Galaxy Z Foldシリーズの分割画面UIは他の折りたたみスマホより直感的で使いやすいとの評判もあるが、実際に使ってみるとアプリをドラッグして画面上にスライドさせるだけで、2分割表示ができる。Galaxy Z TriFoldでは縦の3分割表示も可能であり、3つのアプリの同時作業もできる。
また、縦に3つ以外の表示も可能だ。この表示スタイルはSamsungの二つ折りスマホでも可能だが、上下分割されたアプリの表示領域が狭く、実用性は低かった。Galaxy Z TriFoldでは3つのアプリを余裕を持って表示できる。
そしてSamsungのタブレットに搭載されているデスクトップモード「DeX」にも対応した。これにより、PCのデスクトップのようにアプリを自由な大きさで複数配置できる。二つ折りモデルでは画面が狭いことから非対応だったが、Galaxy Z TriFoldはその大きな画面を生かしてタブレットそのものとして使える。
Galaxy Z TriFoldは、韓国で12月12日に発売される。価格は359万400ウォン(約38万円)だ。韓国以外では中国、台湾、シンガポール、アラブ首長国連邦、米国などで順次発売予定だ。日本発売のアナウンスはないものの、Samsungのブランドショールームである「Galaxy Harajuku」などで、展示だけでも是非してほしいものだ。
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