乱立するXiaomiスマホから見える、日本市場のローカライズ戦略 おサイフケータイの採用基準はどこにある?石野純也のMobile Eye(1/3 ページ)

» 2026年01月17日 11時36分 公開
[石野純也ITmedia]
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 Xiaomi Japanは、1月15日にミッドレンジモデル2機種を発売した。「REDMI Note 15 5G」と、その上位モデルにあたる「REDMI Note 15 Pro 5G」がそれだ。REDMI Noteシリーズは、エントリーモデルのREDMIシリーズとハイエンドモデルのXiaomiシリーズの中間に位置付けられるモデル。ど真ん中のミッドレンジモデルで、同社の中では主力といえる。

 一方で、その仕様を見ていくとREDMI Note 15 Pro 5GがFeliCaを搭載し、おサイフケータイに対応しているのに対し、ベースモデルのREDMI Note 15 5GはNFCのみでグローバル版に近い。2025年から、自社ストアのXiaomi Storeに注力し、スマホもオープンマーケット版が大多数になったXiaomiだが、ローカライズにも濃淡をはっきりつけている。これら2モデルから、同社の日本市場における戦略を読み解いていく。

REDMI Note 15 Pro 5G 1月15日に発売したミッドレンジモデルの2機種。右がREDMI Note 15 5G、左がその上位モデルとなるREDMI Note 15 Pro 5G。Proのみ、おサイフケータイに対応する

ローカライズは販売ボリュームを重視、REDMI Note 15 Pro 5Gがその中核に

 15日に発売されたREDMI Note 15 Pro 5Gは、耐久性やコストパフォーマンスの高さを売りにした端末。発表会会場では、金属をディスプレイにぶつけても壊れない様子などが披露された。Xiaomi Japanのプロダクトプランニング本部長、安達晃彦氏によると、落下テストは通常よりも高い2.5mから、防水テストは通常より深い水深2mで、かつ24時間行っているという。認証よりも厳しい試験を行い、耐久性を担保している。

REDMI Note 15 Pro 5G 高耐久、高コスパを実現したREDMI Note 15 Pro 5G
REDMI Note 15 Pro 5G 画面を金属に打ちつけても、ガラスは割れなかった

 プロセッサには、MediaTekの「Dimensity 7400 Ultra」を採用。ディスプレイは解像度が1.5K、ピーク輝度は3000ニトで、一般的なミッドレンジモデルよりも高い性能を誇る。メインカメラのセンサーは2億画素。このセンサーを使い、最大4倍までの劣化を抑えたズームも実現している。耐久性が高いのはもちろんのこと、5万円台のミッドレンジモデルとして、十分な性能を備えた端末といえる。

REDMI Note 15 Pro 5G メインカメラの画素数は2億。このセンサーを使い、最大4倍まで劣化のほぼないズームを利用できる

 面白いのは、このモデルのみFeliCaを搭載していることだ。安達氏も、「交通系ICカードをご利用の方にはうれしいおサイフケータイ対応」とその機能をアピールする。一方で、同じREDMI Note 15シリーズとしてベースモデルのREDMI Note 15 5Gも発売したが、こちらにはおサイフケータイが搭載されておらず、仕様はグローバルモデルに近い。Proモデルにのみ、日本市場向けのカスタマイズを施したというわけだ。

 同シリーズは、2024年にauおよびUQ mobileから発売された「REDMI Note 13 Pro 5G」がFeliCaを搭載していた一方で、2025年に投入した「REDMI Note 14 Pro 5G」はこの機能が省かれていた。販路もオープンマーケット限定になり、売れ筋ながら、ローカライズを縮小した形になってしまっていた。REDMI Note 15 Pro 5Gも販路についてはオープンマーケットのみで前モデルから変わっていないが、FeliCaが復活した格好だ。

REDMI Note 15 Pro 5G REDMI Noteシリーズとしては、2年ぶりにおサイフケータイに対応した

 ミッドレンジモデルで処理能力やコストパフォーマンスが高いとはいえ、モバイルSuicaなどの交通系ICやマイナンバーカードのスマホ用電子証明書搭載サービスが利用できないとなると、訴求できるユーザーの層が限定されてしまう。

 「できるだけマスにお届けしたい」(安達氏)狙いがあるREDMI Note 15 Pro 5Gにとって、おサイフケータイは欠かせない仕様の1つ。回線とのセットで販売するMVNOも、FeliCaを搭載したスマホの方が扱いやすくなる。キャリアモデルからは姿を消してしまったREDMI Noteシリーズだが、販売ボリュームで見ればXiaomiのスマホの中核的な存在。それだけに、ローカライズは欠かせなかったことがうかがえる。

REDMI Note 15 Pro 5G できるだけマスに届けたいと語る、Xiaomi Japanの安達氏
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