Xiaomi Storeの日本展開に合わせ、端末ラインアップを一気に拡大したXiaomiだが、その反面、キャリアでの取り扱いを大きく減らした上に、おサイフケータイなどのローカライズを施した端末も少なくなってしまったように見える。2025年、キャリアから投入されたのはソフトバンクの「REDMI 15 5G」のみ。REDMI Noteに加え、かつてはキャリアが販売していた「Xiaomi T」シリーズもオープンマーケット限定になっている。
ソフトバンクがサムスン電子のGalaxyシリーズを大々的に復活させた他、KDDIもOPPOのスマホをハイエンドからミッドレンジまで取りそろえるようになり、結果としてXiaomiはキャリア市場から押し出されてしまった。あるキャリア関係者は、Xiaomiのスマホが他社に比べ、リセールバリューが低いことを指摘しながら、端末購入プログラムでの実質価格を抑えられず、取り扱いが難しくなってしまったと明かす。
また、Xiaomi自身もXiaomi Storeを日本で本格展開する上で、ラインアップを海外の他の市場並みに拡大する必要があった。特に25年は、これまで販売がなかったフラグシップモデルの「Xiaomi 15」を販売したり、サブブランドのPOCOを本格展開したりと、投入する端末数が急増しており、ローカライズを施す端末を厳選するようになった。
安達氏は、「グローバルメーカーとしてさまざまな商品をご提供できる強みがある。むやみやたらにFeliCaを搭載するのは効率が悪い」と語る。逆に、「ベストなモデルはどれかというときに、REDMI Note 15シリーズではProにFeliCaを付けた」(同)という。言い換えるなら、これはより幅広い層に販売できそうな端末では、ローカライズを厳選していることを意味する。
確かにREDMI Note 15 5GとProモデルを比較すると、Proの方が高耐久という特徴がはっきりしており、プロセッサやバッテリー容量、カメラなどはいずれもベースモデルより優れている。価格差は約1万円。REDMI Note 15 5Gにも薄さ、軽さといった特徴はあるものの、スマホの購入を検討している人によりアピールできるのはREDMI Note 15 Pro 5Gだ。この価格差であれば、Proモデルを求める方が多いだろう。
コストをかけてローカライズし、日本専用に投入するのはどちらかといえばProモデルになるのは必然だ。Xiaomiも同様の考えで、発表会ではREDMI Note 15 Pro 5Gを中心に据え、REDMI Note 15 5Gの紹介にはあまり時間を割いていなかった。もちろん、ボリュームは減るかもしれないが、より安く、薄い端末を求めているユーザーもいる。このようなニーズを満たすため、あえてローカライズせず、グローバル仕様に近いモデルも増やすことでラインアップを拡充しているのが同社の戦略だ。
Xiaomiが「REDMI Note 15」シリーズを発売 Proは頑丈ボディー+FeliCa対応で5万4980円から
7000mAhバッテリー搭載「REDMI 15 5G」12月19日発売 3万1980円からのエントリーモデル
「Redmi Note 14 Pro」3月22日発売、耐久性重視のミッドレンジスマホ 4万5980円から
「Xiaomi 15T」シリーズはオープン市場のみだが「キャリアの採用も重要」 EVの市場参入は「勉強中」
「Xiaomi 15T/15T Pro」9月26日発売 15T Proは光学5倍カメラやFeliCa搭載で10万9800円から、15Tは6万円台Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.