アウトカメラは約800万画素のシングル構成で、LEDフラッシュも搭載する。インカメラは約500万画素で、こちらもシングル構成だ。今回の試用では、アウトカメラで撮影した写真の画質を確かめた。都内の丸ビルと新丸ビルの中間地点(千代田区丸の内1丁目5ー1付近)から皇居を背にして東京駅舎を撮影したところ、昼間の方が鮮明な写真となった。倍率は1、2、3、4倍の4種類から切り替えられる。
一方、夜に同じ場所から撮影したところ、昼間の写真とは異なり、ノイズや手ブレが十分に補正されず、全体的に不鮮明になってしまった。フィーチャーフォンに近いサイズのボディーに収められるカメラやセンサーのサイズには限界があり、こうした結果になるのも仕方がない。
ネットワークについても確認しておこう。
SIMはeSIMに非対応の代わりにnanoSIMを1枚挿入できる仕様だ。Wi-Fiは2.4GHz IEEE802.11b/g/n、5GHz IEEE802.11a/n/acをサポートしている。ケースマとPCやタブレットをつないで、インターネットに接続するテザリングも利用できる。
ケースマの対応バンドは次の通りだ。
ALT JAPANによると、楽天モバイルについては動作検証ができておらず、コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」にも未対応とのこと。一方、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手3キャリアの通信には対応している。
FeliCaは搭載していないため、おサイフケータイは利用できない。キャッシュレス決済サービスをケースマで利用するなら、Google Playからインストール可能な「PayPay」「楽天ペイ」などのQRコード決済サービスに頼るしかない。
このように、ケースマは「スマホでのタッチ操作は不慣れだけれど、LINEなどのアプリは利用したい」というシニア層を主なターゲットとしている。従来の携帯電話の物理ボタンによる操作性と、スマホの快適性を両立したケータイ型スマートフォンといえる。物理キーがなければ嫌だ――そんな人はこれ1択といえるのではないだろうか。
大手キャリアからも4Gに対応したフィーチャーフォンは出ているが、タッチ操作やLINEには非対応だ。その点で、ケースマは希少価値の高い存在といえる。
ALTによると、ケースマのベースモデルである「STYLE FOLDER」は、韓国国内ではシリーズ累計約100万台を売り上げた人気シリーズ。通常のスマホからの乗り換えユーザーも多く、購入者の約60%が70代以上と、シニア層に広く支持されている。また、懐かしいガラケースタイルの2つ折りのデザインは、昨今のレトロブームやデジタルデトックスを目的とした若年層にも支持されている。シールやストラップでデコレーションして持ち歩くなど、新たなムーブメントも誕生しているという。
日本でもMIVE ケースマをきっかけに新たなブームが起きるのか、今後の展開や進化を含めて期待したい。
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