さて、筆者としては、個別の通信規格について理解を深めることも重要だが、何よりもWi-Fi設置の王道の3パターンがあることを知っておくのがよいと思う。
自宅の“水道管”の状況について可能な条件を把握し、完成させたい全体像を伝えることで、アドバイスする側も、「それならこのWi-Fiルーターが良いと思う」と、“蛇口”を含めた設計方針でキュレーションしやすくなるからだ。
1つ目は、幸運にも自宅に1〜10Gbpsクラスの光回線を引いている場合だ。この場合は、要するに先の例で言うところの“水道管”が強いので、3万円以上するようなハイエンドからミッドレンジのWi-Fiルーターを導入すれば、高速通信の恩恵を受けやすい。
例えば、ハイエンドモデルを導入すれば、ネット回線を通じたゲームを安定して楽しんだり、リモートワークなどで大容量ファイルの送受信が必要な場合でも、快適な通信が期待できたりするだろう。
2つ目は、「両親の住む実家に固定回線を引いているが低速」であったり、「集合住宅でVDSL方式の回線を使っている場合」で、料金面でのメリットや煩雑な手続き/工事などを避けることを理由に、それらを継続利用したいというケースだ。
これは“水道管”が弱いので、Wi-Fiルーターへの投資は最小限でよい場合が多い。最新モデルであれば、エントリークラスのWi-Fiルーターか、ローミッドのモデルで十分だといえる。集合住宅かつVDSL方式の場合には、1万円しない製品でも十分かもしれない。
3つ目は、自宅に固定回線を引いていなかったり、集合住宅のVDSL方式の回線は使いたくないという場合だ。この場合には、携帯電話会社が提供する“置くだけ”をうたうホームルーターを選ぶとよい。
家の外の通信はモバイル通信になってしまうが、意外と速度は安定する。さすがにクラウドゲーミングをストレスなくこなすには厳しいだろうが、友人と“ひと狩り行く”くらいのオンラインゲームを楽しむ程度なら、さほど問題ないと思う。
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