栗田氏が開発したドコモ絵文字の存在は忘れてはなりません。1999年にiモード普及とともに登場し、日本のモバイル通信に革新をもたらしました。開発期間は構想数カ月、制作は1カ月足らずで、その驚異的スピードで約200種類の絵文字が誕生します。当時は縦横12マスの限られたドット絵で表現する必要があり、最初に描かれたのは傘、次いでハートでした。恋人とのやりとりで「語尾に『ハート』がつけばポジティブな印象になる」と実感したのが開発動機です。
絵文字文化は世界へ羽ばたきました。2010年にUnicodeに採用されEmojiは世界共通語に定着します。その価値は高く評価され、2016年には歴史的デザインとしてMoMAに収蔵される快挙を成し遂げました。日本発の文化が世界に与えた影響の大きさを物語っています。
ドコモ絵文字も、時代の流れとともに役目を終えます。NTTドコモは2025年5月21日、同絵文字を同年6月下旬以降発売機種から順次終了すると発表しました。
親しまれた絵文字の終焉に、ネットでは「四半世紀の間お疲れさまでした」「時代が終わった」と惜しむ声があふれました。栗田氏もXで万感の思いを込めたコメントを発表しています。
ドコモ絵文字を世の中に送り出してから26年 auとの絵文字統合でリファインしてからも 13年…役目を十分に果たしたというか、むしろ遅すぎるくらい…長い間お疲れさまでした!
1カ月で作られたドット絵は、四半世紀にわたり人々の感情を彩り世界のコミュニケーションを変えました。今回の話題も、絵文字がいかに生活に根付いているかを証明する出来事といえます。
今の絵文字に思うこと、12×12ドットでの表現は困難だった──「ドコモ絵文字」開発者が明かす
ドコモ絵文字が終了へ、2025年6月下旬以降発売の機種から順次 iモードから始まった歴史に幕
1カ月弱で作った「ドコモ絵文字」、26年残るとは思わなかった──開発者の栗田氏がコメント
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