1位 3年ぶりに登場したミニノートPCに東芝の本気を感じた──東芝「libretto U100/190」
2位 Windows XP Professional x64 Edition、深夜発売開始
5位 “イマドキ”のPC+Mac miniユーザー向けのPC切り替え器「SW-KVMA2DVU」
6位 AV機能を充実させた新生ミニノート「libretto U100/190」発表
8位 64ビット版Windows、4月23日発売――販売は“バンドル”形式で、アキバでは深夜イベントも
9位 本体だけでレーベル印刷が行えるLightScribe対応ドライブ――「DW1625」を試す
今週のアクセストップとなったlibrettoですが、そのコンセプトの1つに「デザイン重視」という言葉が盛り込まれています。AV機能とデザインを重視した遊び心いっぱいのLibretto、というとかつての「Libretto ff」なるシリーズが思い出されます。
Libretto ffはそれまでのミニノートPCユーザーの嗜好にマッチしなかったのか、いやはやそれはもう苦戦しました、という話を聞いたことがあります。新生librettoは時代の波をうまくとらえて、善戦してくれるのでしょうか。
かように、最近登場するノートPCにはAV機能とデザイン性をアピールするものが多くなりました。いきなりファッションショーが始まって、PC業界誌のウブな記者をドキマキさせたのはシャープの発表会でしたが、奇しくも、本日行われたLet's noteの発表会も「ファッション」というコンセプトを全面に打ち出したノートPCの発表会、という意味では異例なものだったといえます。
ユーザーのライフスタイルとノートPCのカラーを組み合わせる、というコンセプトを考えたのは、流行という視点から「今年のトレンドテーマは“Playing with dolls”ですねっ」といったようなマーケティング戦略を打ち立てる、「これぞトレンディ企業」の伊藤忠ファッションシステム、でありますが、そんな彼らが考える「こんなユーザーにはこんなカラーのノートPC」の組み合わせは以下のような感じになっています。
ファッションテイスト | ライフスタイル | カラー天板 |
アグレッシブ | ビジネスで成功することが第一 | ギャラクシーブラック、チョコレートノアール |
クール | 仕事もプライベートもそつなくこなす | ガンメタリック、アイスキューブ |
ブリティッシュトラッド | まじめで堅実に仕事もプライベートも過ごす | オレンジノート、チョコレートノアール |
パフォーマー | 毎日の生活を楽しく過ごすことが一番 | ブループリント、チョコレートノアール |
クリエイティブ | クリエイティブな自分のスタイルにこだわる | ギャラクシーブラック、パープルヘイズ |
ファッションテイスト | ライフスタイル | カラー天板 |
アグレッシブ | 自分のスタイルをキャリアで積み上げたい | オレンジノート、プループリント |
リラックスキャリア | 仕事もプライベートも楽しみたい | チョコレートノアール、ブループリント |
お嬢様キャリア | 女性としての可愛らしさで自分を表現したい | ピンクダイアモンド、キールロワイヤル |
リッチカジュアル | 流行を意識したスタイルで仕事をこなす | ガンメタリック、ゴールデンフレア |
クリエイティブ | ファッションは自分の仕事を表現してくれる大事なツール | ゴールデンフレア、ギャラクシーブラック |
伊藤忠ファッションシステムの資料によると、
「今の自分」×「時代のトレンドカラー」=「個性」……自分色のLet's noteが必ず見つかる
……ということですが、ここで紹介されているライフスタイルには、「ビジネス雑誌」や「ファッション雑誌」の中吊り見出しに踊っていそうな典型的な人物像が「これでもかっ」という勢いで登場してきます。
どうやら「足の向くままに世界を放浪して、金がなくなったら、夜の“ドカチン”で生活費を稼ぐ」や「ラーメン道を極めて自分の店を持ってビックになるぜぃ」というガテンな生き方は、伊藤忠ファッションシステムが考える「時代の価値観」の想定外、であるようです。
「今年のトレンド」と聞くと「うーん、やっぱりデュアルコアのPentium D、いやいや、それともAthlon 64 X2か、うーん」というように流行感覚が偏ってしまった我らPCユーザー(ええっ!私だけですかっ)は、「まじめで堅実に仕事もプライベートも過ごす、“ブリティッシュトラッド”なあなたには、オレンジノートがお薦め!」といわれても、「うへー、何のことだかさっぱりわけがわかりません〜」と平伏してしまいます。
恐れながら「色ぐらい好きに選ばせてよ」と申し上げてしまう記者にいたっては、「ズボンは“湯に黒”の『2本で5000円』と決まっています」というファッションセンスで、すでに「伊藤忠ファッションシステム」的にアウト、ということでありましょう。
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